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デジタルトランスフォーメーション+one DXその10外需(グローバル)を考えておく

日本に長く滞在すると忘れてしまう感覚がある。それは内需と外需だ。日本は内需が大きく、内需の方がはるかに容易なため、外需を忘れてしまう。

なぜ、デジタルトランスフォーメーションをするかといえば、内需にこたえるためという答えは答えになっていない。様々なところで戦っている外需型が攻め入った場合、圧倒的な資金力で負けてしまう。
DXは、まさに外需型の企業になり、存続できる状況まで成長するためにある。そのために、ビジネスモデルとオペレーションを変えていくのである。
外需型にする限り、実装後速やかに世界展開をするシナリオになる。様々なカスタマイズをしていては、乗り遅れてしまう。エンタープライズ+機能複雑をとるのか、その他+機能簡単をとるかで戦略は異なる。後者はより、外需型になりやすい。
内需型は、日本でシュリンクをする可能性が高い。よって外需型にフォーカスするしかない。外需型は、モジュール化し、様々なところで簡素化していく。
外需型は、いわゆる伸び上がっている産業と破竹の推進力のある企業をいう。だからこそ、進出が可能ということはある。DXによりビジネスモデルを変革し、外需型までもっていくことが一つの目標になるだろう。

生き残り戦略において第一に大切なのは、如何に顧客のラストワンマイルに近づくかである。AOLとGoogleでGoogleの方が勝ったのはまさに顧客に近かったからである。これは、スピードがなければ話にならないので、如何にスピードをもって顧客に近づいたかなのだろう。もし、ラストワンマイルに到達できないのであれば、さらにアライアンスを考えていく必要がある。
アライアンスには4つの類型がある。

1.足し算

例えば、VCが1位に入り込めないときに、3位などを入れたのち、2位に出資を受けないと4位5位に入れ込むと交渉して、シェアを1位よりも上回る状況を作ること。つまりシェアの足し算

2.引き算

コストをシェアすることでコストセーブするアライアンス。例えばTpointカードについては、多数の会社がTpointを使うことで独自のサービスを提供する必要がない。

3.掛け算

垂直統合など、今までできなかった展開ができる状況でシナジーを作り上げる。大体下流から上流に向かうことが多い。

4.割り算

モジュール化して付加価値が出なくなった大企業の事業に対して、アウトソーシングを受ける仕組み。マブチモーターはまさに、モジュール化をして、価格を抑えること、

こうしたアライアンスを作り出すには、大切なのは、相手方にそのように希望してもらえる状況を作ることが必要だ。

そうした読み切りをするには、カードとして俯瞰力(潮目を読む力)、諜報力(相手への読み切り)、外堀力(味方になるためのおぜん立て)、交渉力防御力(提携後も対等優位にいることを維持する力)、乗っ取り力、ドミノ力(他の提携を生み出す力)、鼎立力(均衡安定を作り出す力)、扇動力(相手を動かす力)、焦土力(廉価にしてしまい、利益を出させない仕組みづくり)などがある。恐怖、利益、社会的な貢献のいずれでも説得できるように準備しておく必要がある。

クオリティ、コスト、デリバリーがある。その1つをキラーカードとして用意することで、脅威に感じさせることができるし、内部的な説得工作も可能になるだろう。但し、こうしたゆすり的なことばかりをしては、信頼は築けない。よって、地道に相手が力を必要とする時から、手助けして、関係構築をする方が、結果的には良いと思われる。

海外進出をする際、1から4までのアライアンスをどのように組むかを考えなければならないとすると、早い時期にプロダクトの集中が要求されると思われる。



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