社会起業家にこそ、自分を最優先する勇気を持ってほしい
社会起業家のみなさんには、利他的な価値観を大切にしている人が多いのではないかと思います。
自分が観てしまったもの
自分が気づいてしまったこと
自分しかできないことを
自分で動いていく
そうやって、社会のために、未来のために、心と身体を動かし行動をしていく姿に、頭が下がります。
でも、そんな社会起業家の皆さんだから、あえて言いたい。
自分の人生を、最優先する勇気を持ってほしい
ある起業家は、誰かの犠牲の上に成り立つ社会を変えたいと言い
ある起業家は、困っている人を助けたいと言い
ある起業家は、困りごとの原因を解決したいと言います。
でもそれ以上に、起業家であるあなたが、この世に生まれ、限られた時間の中で、たくさんの可能性に触れ、幸せであってほしいと、心から思うのです。
どうしても、利他的になりすぎると、自分を後回しにしがちです。
それも自分の想いだし、切り離せないことかもしれません。
でも、
人生は、それだけでもない。
社会はひとりで変えられないし、一瞬で変わるものでもない。
自分の人生にも、自分以外の家族が居たり、友達が居ます。
その関係性もまた、いろいろな出会いで変わっていきます。
私がたくさんの起業をしたのは、たくさんの動機があったからです。
最初の起業での想いが、次の起業の動機になることもあります。
最初は見えてなかった視点が、事業を進めると次の課題を見つけることもあります。
自分の家族に子どもという存在があると、社会の見え方も変わります。
家族に介護というテーマが増えたり、自分に健康という課題があると、また社会という景色も違って見えます。
もちろん、目の前にあることも大切です。
でももっと、人生という時間を通じて、自分や社会の変化とともに、人生という時間を謳歌していく中で、新しく生まれるテーマというものもあるのです。
きっと、社会起業家の人に、自分を最優先しようと言っても、利己的で他人のことなどどうでもいい、とはならないと思います。
きっと、本能的に誰かのことを想い、そこにある課題に意識が向くでしょう。
だからこそあえて、自分の人生を最優先することで、あなたにしかできない新しいテーマに出会うこともあるのです。
それは、人生という時間を楽しむことによってしか生まれないことでもあると思うのです。
少なくとも私は、そうやって、10年毎にテーマが変わって、30もの起業や経営に関わってきました。
きっとこれからも、人生を楽しみ、より社会のことを知っていくことで、新しいテーマに出会えるに違いありません。
ぜひ、自分の人生を最優先する勇気を、持って欲しいと思います。