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期待を高めすぎないブランディングの必要性

私は高卒の18歳で起業をしました。

ですから、大学には進学をせず、社会に出ました。

社会に出て、いろいろなプロフィールを見ると、だいたいが卒業大学くらいから始まりますよね。

私はそこが書けないので、昔から
「幼少より音楽と自然に触れる環境で育ち、18歳で起業。」
という形で始まっています。

30年前は、「高卒で起業」ということが珍しかったし、そもそも「起業」そのものがいまのような好印象で扱われていませんでした。

私は起業したくてしたのではなく成り行きなので、当時はミュージシャンだったので「社長という肩書きほどダサイものはない」と思っていたので名刺にさえ社長という肩書きを書きませんでした。

そもそも、IT企業というものが世の中に存在しなかった時代です。
ですから、今のように服装も自由ではなく、スーツばかり。
そんなスーツ族の中で、金髪と革ジャン(HDの刺繍入り)でいた私は、やたら目立っていました。
(しかもアメリカンバイクに乗っていた → これは投資家に止めさせられたが…😂)


なぜ、わざわざそんな姿をしたのか。

シンプルにいえば、覚えられるため。
しかも、高評価ではなく、低評価から始めようと。

普通、逆ですよね。

ほとんどの人は、自分を良く見せようとします。

すごいだろ!どうだ!と。
人によっては、トップクラスの大学名を出して、マウントしてきます。
(でも田舎育ちの僕は、たとえばMARCHという言葉すら知らなかったので、キョトンとしていましたが😂)


正直、僕には、何も出せるものがない。

だから、そのままいこう。
誰に何を言われようが、構わない。
これがオレの生き方だ。
(…他の選択肢がないだけなんだけれども)

当時の金髪と革ジャンは、ロッカー…といえば聞こえはいいですが、少しセオリーを外れたような人。

つまり、そういう風貌の僕には、誰も何も期待をしていないのです。

つまり、評価0あるいはマイナスからスタートですから、下がりようがありません。


そんな私は当然ながら音楽をつくることと、自分の興味にガッツリどっぷり深掘ること以外に何ももっていない。

だから、音楽をどうやったら人に届けられるかを見つけ、インターネットが始まったころに、音楽を配信する方法の本を2冊出しました。


「なんだお前、案外やるじゃん」


案外・・・ですよ。失礼な話ですが、私にとっては大成功。

血統書付きのような人がやれば当たり前のことも、野良犬ような私がやると、なんでも加点されていくんです。

そうやっていくと、「アイツ、ちょっと見た目とは違うようだ」と思ってくれるようで、どんどんと人づてに話題になっていくわけです。

私の知らないところで、いろいろな人がこういうヤツがいる、と話をする中で、私を見つけ出してくれる人が現れ、表舞台に引っ張りだされていきました。


私はこんな経験をしてきている人間です。
ブランディングというのは、単に良く見せるということでもありません。
むしろ、期待値を高めすぎることによって、相手の期待を裏切ることにも成りかねないのです。

あるとき、「あいつ、日本トップの大学を出ているクセに、何も出来ない」と言っている言葉を聞きました。
いい大学を出ても、そんな風に言われるなんて、学歴ってなんだろう・・・と思ってしまいます。


実際に世間では、やはり学歴や職歴などで自分を高く大きく見せることがブランディングだと思っている人も多いように思います。

プロフィール写真もですが、あまり相手に期待を高めすぎると、その落差で逆効果になることも多いので注意していきましょう。


でもふり返れば、金髪と革ジャン姿は、やっぱり若気の至りですよね。。。アハハ😅

でも、それがあったから今があると思えば、きっとそれで良かったんだと思います。