起業のとき、法人の種類を選ぶ前に決めておくべき大切なこと(起業の選択:法人を決める①)
私は現在、株式会社で3つの代表と5つくらいの取締役,一般社団法人で4つ、NPO法人で3つの理事を担っています。
毎年変動をしているのでこれもまた現在値でしかありませんが、経験ということでは株式会社での創業が10社くらいで、役員になったことがあるのが20社位じゃないかと思います。、一般社団とNPO法人で10くらいかなというところです。
なぜそんなにたくさんの法人に関わっているかというと、それぞれの法人の生きる目的や方法が違うからです。
たくさんの法人という人の生きる一部として、たくさんの人生の一部になれていることは、とても楽しいことです。
依頼されるということは、私にも何か必要性を感じてくれているんだと思えるのも、嬉しいものです。
いろいろな理由で創業し役員になることがありますが、起業家と一緒に事業を考えていると、その分野やビジネスモデルを深く理解することなどから、成り行き上でお手伝いをしたり一緒に経営をしたりすることも多くあります。もちろん、お断りすることもあれば、期限を決めて関わって退任することも多くあります。
はじめて起業する場合にも、新たにもうひとつ会社をつくる場合にも、必ずといっていいほど、聞かれることがあります。
どの種類の法人で設立するのがいいですか?
なかなか、すぐに答えることの難しい質問です。遠くの未来までじっくり聞かないと、なかなか答えづらいですね。
もう一つ聞かれるのが、
個人事業なのですが、いつ法人にしたらいいのでしょうか?
ということです。
こちらはまたの機会にしたいのですが、少なくとも
事業をどのような方針で運営していきたいのか
ということが固まらない限り法人の種類は選べません。
個人事業が法人にならないのも、未来の姿が描けていなかったり、どのような人達とどのくらいのスピードで何を達成していくのか・・・という方針がまだ曖昧だからなのだと思います。
起業支援や経営を通じて何百という1000を超える起業家と法人に出会っていますが、それぞれに生きる目的があり、それぞれの事業特性を活かした組織や資金の運用によって成長をしていくものです。
人の生き方が万別なように、法人もそれぞれに存在する理由が違います。
人はそれを勝手に見出しますが、法人は決めなければ存在する意味がなくなります。
社会のどんな資産と供に、あなたはどんな事業をつくっていきますか?
その結果、あなたは社会にどんな資産や未来を残せますか?
ぜひそれを深く考えていきましょう。