「幸せになって」だなんて最悪の別れの言葉だ。無関係の所から傍観するだけの幸せは色味も温度も無くて、そこには漠然とした距離だけが在る。

安らかに弾むような抵抗を受けながら、流れに抗う息苦しさは当事者だけのものだし。

画面越しに見るフィクションみたいな悲惨な情景や、沢山タップされるまやかしみたいな笑顔と並べられる程度の幸せを願われるよりもただ、日常の挨拶と名前が肩を並べていられたらそれで良かった。

甘くてぬるい言葉を今日も吐きながら誰かよりも自分の幸せを願い続ける。

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