ドイツの教育 - 現地校のIVK(国際準備クラス)から通常クラスに移行する?
8月から現地校GymnasiumのIVK(国際準備クラス)に入った長男
クラスは8人くらいの小クラスで、様々な背景がある移民たち。
今回11月、クラスの担任の先生と面談があったので、備忘録がてらその内容を書き出してみる。
長男はクラスでは社交的なキャラクターで、みんなと積極的にコミュニケーションを取っているらしい。そのなかでも仲が良いのはポーランドのインターナショナルスクールからドイツのGymnasiumに切り替えた男の子とのこと。どうやら英語で楽しく遊んでいるらしい。
が、ここが一つのポイントで、英語で会話し過ぎるところがあると。そのため会話をドイツ語に制限する時間を設けて、英語を話したらペナルティwを課す、というゲームをしているらしい。先生曰く、言語は使おうと思って「あれ?なんて言うのかな?」という限界を認識することが大事なステップであって、それをもとに自分の語学ボキャブラリであったり表現力の幅を広げていく、と。なるほど、納得。
それでも長男のドイツ語習得は非常に速いらしい。
先生曰く、あと3ヶ月間で通常の倍速で教材を進めてドイツ語B1レベルを達成し、3月あるいは4月から通常クラスに入っていくと。
自分「B2レベルが通常クラスに必要なドイツ語能力だと思っていました」
先生「最終的にはそうです。ただ今までの経験上、通常クラスに入っていくタイミングとしてはB1からで上手く行っています。段階的に通常クラスに入る時間を増やしていくので、その中で3ヶ月程度でB2を達成しますが、ここからの語学力上達は飛躍的に伸びることが多いです。」
なるほど、どうやら段階的に通常クラスに統合されつつ、ドイツ語レベルをB2-C1に持っていく感じらしい。
13歳という年齢でドイツ語を始めるのは「大変」という意見をよく聞いた。
確かにそうだと思う一方で、長男を助けているのは間違いなくこれまで培ってきた英語力とその文法の理解だ。
ドイツ語と英語は近い。異論はあるかもしれないが、近いのだ。
Ich habe einen Apfel.
I have an apple.
Wir wollen auf den Weihnachtsmarkt gehen.
We will go to the Christmasmarket.
似てるー
ドイツ人の、「英語喋れないし書けないけど聞き取りはできる」というのはこのためだ。
彼らが英語を勉強するのと、我々日本人がドイツ語や英語を勉強するのは、その大変さが圧倒的に違うので、今外国語を頑張っている人は自分自身を誇りに思っていいと思う。
・・・話を戻そう。
長男の他の強化に関しては、英語はもちろん同学年の生徒と比べて大分先のレベルにあるし、理科などの強化も問題ない、とのこと。
なのでこのままいけば、おそらく来年の夏以降は通常のGymnasiumクラスに完全移行できるのではないか、ということだった。
なお、我が家から比較的近いところにBilingual schoolで語学教育が強みと謳っているGymnasiumがあり、そこは言語だけでなく雰囲気も非常に国際的で多様性があり、よりオープンだった。そういった他のGymnasiumに編入するためには、ドイツ語能力の証明書が必要となるらしい。
面談を終え校庭に戻ると、長男が年齢やクラス関係なしで集まった20人くらいとドッジボール?的な遊びで盛り上がって楽しんでいた。
子供はすごい。
彼らは、僕が想像する限界・見立て・見込みの枠をどんどん超えていく。もちろん日本で生活せずに教育を受けていないため、日本の子供と比較したら劣っているところも多々あるだろう。しかし、困難の中で喜びを見つけ、挑戦し乗り越え、自分の頭で考えて行動していく、そんな能力を身につけることができれば、将来世界のどこでも暮らしていけるのではないか。ドイツの生活は大変だが、この環境が自分達を育ててくれていると信じたい。