読了「縄文文化が日本人の未来を拓く」

“拓く”って、“ひらく”って読むのか。
“きづく”だと思ってた。
今、変換できなくて、初めて知るという。

「縄文文化が日本人の未来を拓く」
小林達雄著

映画「縄文にハマる人々」にも出演されていた小林先生の本。

第一章1万年以上の自然との共存共生で芽生える縄文文化より

日本最大級の縄文集落跡の三内丸山遺跡(青森市)では、縄文時代中期の6本柱跡が発見されました。6本柱をそのすぐ脇に立てて復元すると、なんとその延長線上、3本と3本の柱の間に、冬至の日に太陽が沈んでいくのです。
夏至のときには、この、2列に並んだ柱の真ん中に日が昇るのです。
縄文人は春分、秋分、夏至、冬至を十分に心得ていて、6本柱はまさに季節を知る日時計です。

諸説あるようではありますが

これの真ん中に日が沈む、昇る様をみんなでじっと見ていた縄文時代の人々を想像すると、胸が熱くなる。

先生の言葉を借りると、腹の足しにならないような縄文記念物や、使いづらさMAXの縄文土器を作っていた縄文人の世界観とはどんなものだったのかな。

現代の欲にまみれている私でも、山に日が沈む様子を見ると、わけもなく敬虔な祈りを捧げたくなる。
何に対してというわけではないけれど。
それは、縄文時代から繋がっているDNAのなせる技なのか。

少しずつ縄文を知るにつれ、縄文時代がすごーく身近に感じられてきている。

「新幹線で2時間のところに、縄文人が住んでるムラがあるんだってよ。」
と、ツアーに誘われたら、まんまと騙されそう。

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