パーパスとしなやかさ
自分の胸にパーパスを持つこと。
自分の本当に大切にしたいこと、
これからどのような世界をつくっていきたいのか、
そのために「私」は何をするのか。
他者と自分と対話をつづけながら、言葉にしながら、
ずっと考えていくのだろうなと思う。
パーパスは使命ではない。
この任務や天命をまっとうするために、自分に課すミッションや責務ではない。
パーパスは、自分の中に眠る本当に大切なやわらかい宝物、誰にも渡してはいけない宝物だと思う。
※やわらかい宝物とは
パーパスは自分の中にゆるぎない判断軸や判断基準を持つこと、ではなく、自分の本当に大切にしたいものを守る、それを他者にうばわれてしまわないように、持ち続けること。
自分の中にぶれない軸を持つことは大事。でも、その軸の設定の仕方によっては、すこし危険なんじゃないかなと思うときがある。
まわりの社会や環境は常に変化しつづけている。VUCAの時代でさらに加速。自分の断固たる軸を持ち続けるということは、社会の中にぽつんと侍が取り残されている、そんな映像が思い浮かぶ。今の時代に侍として生きることは、その人の生き方なので尊重するが、その軸はいつかポキっと折れてしまわないだろうか?
柳のようにしなやかにそこにいること。
大切にしたいものをずっと心に持ち続けるために。
社会や周りの環境の変化に適応や調和できる自分で、その場その場を心地よく生きていきたいなと思う。
調和を生みながら生きていくことは、自分を犠牲にすることではない。ありのままの自分で、ごきげんな自分でグルーブを生み出していく。
周りでどれだけ激しいビートが刻まれて、バラバラに聴こえていたとしても、必ず合うリズムと楽器があると信じている。セッションを続けていけば、きっと心地よい楽しいミュージックになる。
ポジティブにノリ、グルーヴ、フロウ、そんなものを生み出していく瞬間が私は好きだし、大切にしたいなと思っている。
私の大切にしたいものをみんなと大切にしていきたい。だからこそ、みんなとノリを自然に合わせながら、いっしょにいる空間を、自分らしくいられる場所を、ありのままの自分で生きていける空間を、作ろうとしているのだと思う。
パーパスはしなやかに持つもの。
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