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娘の本棚から「世界名作ショートストーリー モーパッサン 首飾り」(高学年)
娘(小5)はよく読書をしています。
「読書が好き」というよりは、読むことが生活の一部のようです。
私も本は読む方ですが、最近はもっぱら電車移動の時。なので、外出が少なくなると読書量も減るというなんとも言えない相関があります。
歯医者に行くときやバレエのレッスンに行くときなどは、下の子も含めて3人で座席に並んで黙々と読んでいます。
今日はそんな娘の本棚から一冊
「世界名作ショートストーリー モーパッサン 首飾り」
モーパッサンはフランスの作家で、短編を多く書き残しています。
「宝島」とか「赤毛のアン」とか、子ども向けの本を一通り読んで、少し変わったものを読むのもいいかな?と思った頃におすすめです。
振り仮名も振られていますね。読書に慣れた子なら4~5年生くらいから楽しめそうです。
ただ、外国の文化が描かれているので、「ブロンズの大燭台」「肘掛け椅子」など、子どもにはピンとこないものも登場します。
「首飾り」は、庶民の女性がお金持ちから首飾りを借りてパーティーに出席したものの、それを紛失してしまって、借金地獄に落ちる、という話。
ネタバレになりますが、結局ラストに借りた首飾りはフェイクであったことが分かり、ぼろぼろになって働いた私の人生何だったんだー…という結末。
そんな救いようのないお話が盛りだくさんのモーパッサン短編集。
冒険や発見がたくさんの児童文学とはまた違って、皮肉めいていて残酷だけど、人間味あふれる作品がたくさん入っています。
娘曰く、「本が小さいのが良い」とのこと。文庫本よりはひとまわり大きいB6判です。「子ども向けの本はハードカバーが多く、電車で読むにはかさばるけど、この本は小さくてカバンに入れても重くない」と。
発想が女子。
同シリーズからはヘルマン・ヘッセやモンゴメリも発売されているので、シリーズで揃えるのもおすすめ。ヘッセは私も購入検討中です。
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