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BLACKPINK リサの郷土料理がブレイク

私はエンタメ系にはまったく詳しくないんですが…。

それは、現在住んでいるタイだけでなく、日本のエンタメも…。日本のことなのに、タイ生まれ、タイ育ちの子どもたちの方がずっと詳しいのです。

そのため、「BLACKPINK」のことも(これはK-Popですが)、耳にはしたことはあるものの、まったくの無関心。かつて子どもたちから聞いた、韓国の女性4人組グループで、そこにタイ人女性「リサ」が一人入っている…程度のことしか知りませんでした。

そのリサが、初めてのソロ・ミュージックビデオ「LALISA」をYouTubeにアップしました。しかもその再生回数が、9月10日に公開後24時間で7,000万回を突破。これは、ソロアーティストとしては新記録で、これまで記録保持者だったテイラー・スウィフトが2019年に「ME!」で記録した6,500万回を超えた、というのです。これは…すごい。

その話題のミュージックビデオがこちら。どうやらすでに1億5,000万回以上視聴されているようですね。

正直、私にはラップがピンとこないのですが…。でもこのコロナ禍で、タイに明るい話題を提供していることは事実です。プラユット首相まで、世界記録を絶賛するコメントを出したとのこと。プラユット首相、あなたはこのビデオにピンとくるんですか? であれば、私よりずっと精神的に若い!

このリサさん。

本名はラリサー・マノバーンさん。タイ東北部ブリラム県出身です。実は出生時の名前は「プランプリヤ―」でした。しかし母親が占い師に見ていただき、その助言に従ってラリサーに改名したそうです。如何にもタイらしいエピソードですが、しかしどうやらこの改名は大成功。この占い師さん、今もご存命だったら大人気になっているでしょうねぇ。いや、改名していなくても成功していたかもしれませんが、彼女が14歳の時にバンコクで開かれた、韓国のエンタメ会社(YGエンターテイメント)によるオーディションで選ばれたことを思えば、やはり音の響きがよくて外国で人も発音しやすい「ラリサー」はプラスに働いたのではないでしょうか。

彼女は幼少時代をブリラムで過ごしています。

父親についてはあまり詳しい情報はありませんが、母親はバンコクのコンサルタント会社で働いていたスイス人(レストラン経営の専門家でタイ料理研究家)と再婚。この継父が、リサさんの歌好き、踊り好きを応援し、伸び伸びと育てていったようです。いいご家族ですね。

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バンコクに引っ越す前の小学校時代のリサさんは、地元ブリラム県の郷土料理、「イサーン風ミートボール」の大ファンだったのだとか。

ミュージックビデオで成し遂げた快挙を受け、マスコミのインタビューを受けたリサさんが、「韓国からタイに戻ったら、真っ先にブリラムのミートボールを食べたい」と語ったことから、ブリラム県のミートボール屋さんの売り上げが激増…!県外からの注文も後を絶たないそうで…。

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このミートボール、もしくは団子。タイ語ではルークチン(ลูกชิ้น)です。魚の団子はルークチンプラ―、豚肉ならルークチンムー、鶏肉ではルークチンガイと、何種類かあります。手ごろな値段で美味しく、辛党の私としてはビールのつまみにもってこい。バンコクの屋台でもよく見られます。間食のような感じで食べることができますから、ウチの事務所の女の子も仕事をしながら団子を1個ずつ、ゆっくりとほうばっている光景をよく見かけたものです(でもそういえば、ここ2、3年、あまり見なくなりましたね)。


ブリラム県、特に駅近や幹線道路に接しているお店では、コロナ禍が始まる前より売り上げがジャンプしているそうで、生産増加にあたふたしているそうです。

BLACKPINKリサさんの快挙が、思わぬところで経済効果を生み出しています。やはり経済というのは、「お金が回る」ことが大切なのですね。リサさんが帰国したら…ブリラム県は大歓迎一色になることでしょう。

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