ヒロ3

書ける時に書きたいことを書いています。

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最近の記事

初めてラジオを聴いた夜

10月5日 25時29分 57秒‥58秒‥59秒‥ 軽快な音楽と、これまた軽快なオープニングトークに包まれながら、この日この時をもって私はついにラジオデビューを果たした。 大げさな物言いなので勘違いされてしまいそうだが、もちろん聴く側である。 家族が全員寝静まった深夜に、寝たふりをしながらこっそりイヤホンを耳に忍ばせている。したがって、正確に言えば包まれているのは音楽でもオープニングトークでもなく、愛用の布団にだった。 ♢ これまでほとんどラジオに触れずに生きてきた

    • 次男と卵かけごはん

      我が家では、卵かけご飯といえば次男、次男といえば卵かけご飯というほどに、彼はほぼ毎日卵かけご飯を食べている。 朝に弱い次男は朝食を食べるのが遅く、いつもは『今日のわんこ』が始まるまで食べているが、卵かけご飯の時は食欲が増すようで、ソファでゆっくり『ちいかわ』が観れるくらい早く食べ終わる。 次男の小さな子供用茶碗に盛られたテニスボール大ほどのご飯に卵一個かけると、卵かけご飯というよりは卵の海にご飯の島が浮かんでいるようである。 今にもお茶碗から溢れそうな海の中に、次男はい

      • もう一度ゲームをやらなイカ

        先月、NintendoSwitch『スプラトゥーン3』が発売して1周年を迎えてしまった。 なぜ「しまった」なのかというと、私はここ5、6年ほどずっとスプラトゥーンシリーズの購入を迷っており、3が発売されるまでには決断しようと思っていたにも関わらず、結局できないまま今に至るからだ。 私がこのような境地にある経緯を説明するための前置きとして、ゲームにまつわる私の自伝を紐解きたいと思うのだが、さほど面白くもないし微妙に長いので読み飛ばしてもらって構わない。 子どもの頃、私は親

        • エッセイでも書こうかな

          「エッセイでも書いてみたら?」 5年ぶりに会った友人の言葉は、家庭という安心安全な場所で、ただ流れゆく日々に身をまかて過ごしていた私にとってはまさに青天の霹靂、道を歩いていたら急にバットで頭をかち割られた気分だった。 確かに『文章を書く』ことは、33年という短くも長い私の人生を思い返してみても、唯一人に褒められたことのある技能だった。 大学推薦入試の小論文指導では「この高校で10年に1人の逸材だ!」と、赴任して7年目の現国教諭から称賛をうけたし、結婚式で読んだ両親への手

        初めてラジオを聴いた夜