むかし、歌ってた、替えうたの考察
僕にとっての、飲酒の必要性をぼんやりと、考えていた…。
それはたぶん、くだらない、小学生の時のような感覚を、
味わいたいからなんだと、ふと思った。
友達とくだらない話をして笑っていたあの感覚を…。
小学校のとき、帰り道。
友達と何気なく替えうたを歌ってた。
その時のうた。
”さっちゃんはね、
みちこって言うんだ、ほんとはね。
だけどちっちゃいから、じぶんのこと、なっちゃんって言うんだよ。
おかしいね、えっちゃん。”
元のうたは、「さっちゃん」を紹介する歌で、
さっちゃんの幼さとそれを語りかけている大人と思われる人の対話のようなものが描かれている。
一方で、
むかし、歌ってた替えうたは、俯瞰的な視点で、歌っていることになる。
歌い手が、「えっちゃん」に話しかけている、という構図だ。
とりあえず、さっちゃんは、自分のことを、「なっちゃん」と呼びたいらしい。その背景は謎であるが、奥行きのある考察をする余地を秘めている。
また、歌い手は、本名が「みちこ」であるはずの子供のことを、「さっちゃん」と呼んでいる。ここにも、とても深い謎がある。
この替え歌で、重要なポイントは、
「おかしいね」と、歌い手が「えっちゃん」に語り掛けている点にある。
つまり、他は、おかしくないのである。
この点も、歌詞の謎の深さを後押ししている。
名前をそれぞれ、変えて、つくった何気ない替えうたなのだが、
哲学的な、深みを帯びている。
このへんな感覚を、当時、田んぼのわきを歩きながら、味わっていた。
もしも叶うなら、あの頃に戻りたい。
もしくは、友人と気軽に、お酒を飲める環境を、取り戻したい。
なんちゃって。
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