SDGs×日常生活!簡単にできる取り組みと便利なツールを紹介
今や当たり前のようになりつつあるマイバックやマイボトル。SDGsへの取り組みの一つともいわれていますが、ひとりひとりができるSDGsアクションは他にもたくさんあります。
今回は、日常生活に取り入れやすいSDGsの取り組みをいくつか紹介します。参加しながら自分たちも得するサービスを受けられることもあるので、ぜひ参考にしてください。
地道にコツコツが効果的!ひとりでもできるSDGsへの取り組み
SDGsとは2015年の国連サミットで掲げられた「持続可能でより良い社会の実現を目指す2030年までに達成すべき世界共通の目標」のことです。環境問題・貧困問題といった国際的な目標なだけに、どこか他人事のように感じてしまう人もいるでしょう。
しかし、これらの問題は、水の出しっぱなしや食べ残しなどの日常生活の小さな積み重ねが原因になっていることが多いのです。私たちひとりひとりが毎日の生活の中でSDGsを少しでも意識することが大切です。
「SDGsにつながる身近なことはないのかな?」と思っている人のために、簡単にできるSDGsの取り組みをいくつか紹介します。
節電する
電気は家庭に供給され使用する間に多くのエネルギーを必要とし、その際に多くの温室効果ガスが排出されています。日ごろから節電を心がけ、消費電力を減らすよう工夫しましょう。
たとえば、エアコンを1度下げるだけで約10%の消費電力削減効果があります。クーラーは28度、暖房は20度を目安に温度設定しましょう。
使っていない電化製品のコンセントを抜いておくだけでも、節電になりますよ。
節水する
洗い物をするときやお風呂に入るとき、水を流しっぱなしにしていませんか?世界的に見ても日本は水が豊富な国ですが、多くの国や地域では深刻な水不足に悩まされています。
桶に水を溜めてから洗い物をしたり、お風呂の水を洗濯や掃除に使ったりして、日々の節水を心がけましょう。
一人暮らしであれば、お風呂ではなくシャワーを使うのも効果的です。長時間シャワーを使えばお風呂を溜めた場合と同量の水を使用することになるので、なるべく短時間でシャワーを終わらせるのがポイントです。
フードロスを減らす
日本では、一人当たり毎日お茶碗約1杯分の食べものが捨てられているといわれています。「もったいない」だけではなく、それらが可燃ごみとして焼却されるたびに、温室効果ガスが排出されているのです。
毎日のご飯を残さない、賞味期限に頼らず商品の状態や必要に応じて判断するといった対策を取り入れてみてくださいね。
認証ラベルの付いた食品を選択する
家畜のための水や穀物の使用、森林伐採などは、環境破壊に直結しているといっても過言ではありません。
環境破壊を助長しているのは陸地だけにとどまらず、海洋では必要以上の量の水産物を獲ってしまう乱獲も近年問題視されています。海の生態系を壊す要因であり、小さな魚が減ったことで、1970年代に比べて魚のサイズが半分以下になったというデータもあります。
環境に配慮された食品かどうかは、パッケージに貼られた認証マークで判断することが可能です。たとえば、適切な農場管理の基準を満たした食品のみ取得できる「JGAP」、持続可能な水産物にのみ取得できる「MSC」や「ASC」などがあります。
日々の買い物で商品の金額だけに囚われず、環境を配慮した食べ物であるかどうかを基準に選択することが大切です。
国産食品を購入する
どんなに環境問題に配慮した食べ物であっても、輸送に時間がかかれば、その分二酸化炭素の排出量も多くなります。
輸送距離と食料の重量を掛け合わせて数値化したものをフードマイレージといい、もっともフードマイレージが高いのが航空輸送です。つまり、輸入食品を多く取り入れた食事を取ることで、地球温暖化を助長しているのです。
買い物に行けば低価格で輸入肉や輸入魚が販売されていますが、なるべく国産食品を購入することを意識してくださいね。
個人も企業もWin-Win関係!SDGs参加型の得するサービスとは
ひとりでSDGsの取り組みをしていると「本当に貢献できているのかな?」と思うことはありませんか?
食べ物を残さない、地元の食材を買うといった心がけは、効果が目に見えて現れないので、モチベーションにもつながりにくいでしょう。
そこで、企業が取り組んでいるサービスを紹介します。ただSDGsのためだけでなく、自分たちも得するサービスなのでぜひ気に入ったものがあれば使ってみてください。
日々の消費電力が分かる
月に1回の電気料金明細書を見ただけでは、節電効果をあまり実感できないでしょう。
そこで、自分のいつ・どんな取り組みが節電に直結したのか分かるサービス「HTBエナジー」がおすすめです。ホームページから月別、日別電気使用量が一目でわかるので、パソコンからでもスマートフォンからでも毎月の電気代を簡単にチェックできます。
こまめに使用電力を把握しておけば、使いすぎを防ぐことも可能です。
フードロスを削減できる
家庭のフードロスだけでなく、お店や農家さんから出たフードロスを格安で購入できるサービスが話題を集めています。
その1つが「Kuradashi」です。食べ物だけでなく、化粧品や日用品なども取り揃えており、賞味期限が近いものや余ったものが対象です。「誰かの役に立った」と思えることこそ、SDGsの取り組みのモチベーションにつながるでしょう。
生ごみを減らせる
卵の殻や魚の骨、野菜の皮などどうしても出てしまうゴミがありますよね。こういった生ゴミをゴミで終わらせない取り組みがあります。「LFCコンポスト」が展開する生ごみを使ったたい肥作りです。
生ゴミを入れるだけでたい肥ができ、そのたい肥を使って野菜を育てられるのです。SDGsの目標の1つ「つくる責任・つかう責任」に直結しますね。
まとめ:ひとりひとりが取り組めるSDGsから始めてみよう
SDGsの取り組みといっても、その種類や方法はさまざまです。日常生活で取り入れられるものは結果として家庭の節約につながります。
また、SDGsに関連したサービスは、自分のモチベーションアップにもなります。ぜひ今回紹介した身近な取り組みやサービスをお家で取り入れてみてください。