#18 手嶋葵さん
私は最近、手嶋葵さんの曲にハマっている。
「明日への手紙」や「テルーの唄」、「The Rose」などを好んで聴いている。
彼女の何に惹かれるのかというと、彼女のそっと囁くような柔らかい歌声にである。まるで膝枕をしてもらいながら、耳元で歌って貰っているような心地になり、非常に落ち着く。
この夢心地は、どこか母親の中にいた胎児の頃にも聴いたことがあるようにも思える。
この気持ちはなんだろうか。
全く、音楽的知識がないため専門的な分析はできない。しかし、彼女の歌声を聴いていると母親のお腹の中で穏やかに羊水に浸かりながら、何も考えずへその緒を通じ、栄養がくるのをただただ待っていたあの頃にタイムスリップしてしまいそうになる。
この想いに浸る事を、いまの私は欲しているのだろうか。
現代社会の複雑さ、先の見えない将来に対する不安で闇をもがいている自分に、頭上からそっと光を差し伸べ、母親のお腹にいた時のような、ゆっくりとした朗らかな気持ちを持ちなさいと暗示を受けているような気持ちになる。
抽象的で漠然とした感想だが、兎に角、手嶋葵さんの曲は天使の歌声であり、素晴らしいということだ。