イジーとコアラの世界 シーズン1
原題:Izzy's Koala World
全1シーズン (2021年4月20日にシーズン2配信予定)
エピソード数:8
時間:16分前後
ジャンル:子ども向け・教育・動物・ドキュメンタリー
時代設定:現代
放送年:2020年
舞台:オーストラリア
視聴できる動画サービス:Netflix
評価:8 / 10
概要:
11歳の少女イジーは、オーストラリアのとある島で家族が運営するコアラ病院を手伝っています。コアラ病院の役割は、何らかの事情で助けが必要となったコアラを保護し、再び野生へ帰すための様々な支援を行うことです。そのコアラ病院の日常とコアラの生態を、イジーの生活を追うことで描いていきます。
感想:
○シーズンの構成と特徴
シーズン全体の大きな流れもありますが、各エピソードごとにも小テーマがあり、コアラ病院の活動を丁寧に示してくれます。それぞれのエピソードに軸があることと、1つのエピソードの時間が長くないことから、内容が軸からそれることなく、わかりやすいことが大きな特徴と言えるでしょう。こういったドキュメンタリーは、作品によっては情報量が多いことから、一時的には満足感は高くても、後で内容を思い出そうとすると、断片的な事柄や、本筋とは関係のない部分しか覚えていない、ということがたまにあります。
本作品は短い時間の中に重要な事柄をきちんとまとめてあり、そういったことはありません。
○内容について①
コアラの愛らしさはもちろんですが、自然豊かな島の様子や生活も垣間見ることができます。といっても、本作品のテーマ的にコアラの描写が中心なので、島の様子や生活については、おまけ程度のものですが。各エピソードの時間がもう少し長ければ、そういった部分の描写にも時間を割くことができたのかもしれません。このあたりは、エピソードの時間の長さについては、長い場合、短い場合のどちらにも良い面と悪い面があるので、結局はどのようにして適切なバランスを保つかということになるのでしょう。個人的には、島の様子や生活の描写を次のシーズンでもう少し増やしてくれることに期待したいところです。
○内容について②
最初のシーズンということもあって、中心的な内容は、コアラ病院の大まかな活動と基本的なコアラの生態です。大きな災害や事故といった出来事は起こらず、そういう点では、不安をかき立てる要素もなく安心して楽しむことができます。人によっては展開に起伏が少なく、物足りないと感じるかもしれませんが、子ども向けということを考えると、妥当な内容だと言えるでしょう。
英語学習の教材として:
○聞き取りやすさ・語彙
オーストラリアが舞台で、大人の発音にはアクセントがあり、慣れるまでは聞き取りにくいかもしれません。イジーの発音は聞き取りやすく、易しい語彙を用いるので、少し自信がある方は初めから字幕なしで挑戦してみるのも良いと思います。わからない語句あっても、基本的に映像と話す内容は関連しているため、意味を推測することは可能です。
○聞き取りの難度:1 / 5 ※数字が高くなるほど難度が高くなります
各エピソードの時間は短く、1シーズン全部を一気に見ても2時間程度なので、何度も視聴するのも苦ではないでしょう。繰り返し視聴することで聞き取りと意味の把握の力は確実に上達します。
語句・表現:
○cuddle:動詞・名詞:「抱き締める、抱擁」
○earwax:名詞:「耳あか」
○hay fever:「花粉症」
○dye:名詞:「染料」
○hand:名詞:「(通例複数形で)保護、管理」
○nutrition:名詞:「栄養」
○enclosure::「檻、囲われた場所」
○bark:動詞:「(犬などが)ほえる」
○bark:名詞:「木の皮」
○comfy:comfortableの略語
○dehydrate:動詞:「~を脱水させる」
○drought:名詞:「干ばつ」
○reckon:動詞:「~と思う、憶測する」
○heaps of A:「たくさんのA」
○drape:動詞:「ゆったりたらして掛ける、だらりともたせかける」
○footage:名詞:「映像」