こんな運営方針と決意あります!!
広報部です!今回も毎度と同じことを何度も言います!
芸人が芸人として仕事できる環境を作りたい!
このことに一番強い思いを持っています。
ライブやイベントは、お客様にお代を頂戴して成り立つ興行というものです。お代に見合う、お代を超える、芸を売ることが芸人の仕事です。
しかし、現状は少し違います。
都内に地下ライブは多々ありますが、その多くは「エントリーフィー型」少し良くて「バック型」です。AtelierHarukiもほとんどがバック制を採用しています。
エントリーフィー型ライブ
芸人が舞台に上がるために平均して1000~3000円程のお金を払って出演するライブです。そのお金をエントリーフィーと言います。このときにノルマがあるライブではお客様を一定数呼べなかった場合はさらにチケット代を支払うことになります。
お客様を呼べた場合はそれぞれのライブ毎に決まっていて、数百円~全額のチケット代をもらえることもあります。
芸人同士が主催するライブでは場代(会場費用)としてみんなで分け合って出し合うということもあります。これは仲良くしている芸人同士が大半なのであまり問題視はされません。
バック制ライブ
基本的には0円の出演になります。但し、お客様を呼べた数だけ数百円~全額のチケット代を報酬としてもらえます。
AtelierHarukiのライブではエントリーフィー型ライブとして「Comedian Step Live」(2022年9月1日現在新型コロナウイルス感染症対策として休止中)があり、バック型ライブが大半を占めます。
しかし、ここ最近では可能な限り「報酬型」を心掛けています。
実は今に始まった話しではなく、ずっと報酬型にしたいという気持ちがありました。
芸人さんが芸人を職業としている以上、芸人であることでお金を稼ぐというのは大切なことだと思います。
「無償は嫌だな」「残業がただ働きなんてできるか!」と一般的に皆様が思うことだと思うのですが、ライブを行っていると「エントリーフィーがかからないのありがたいです!」「お金要りません!」とよく言われます。それくらいみんなが舞台に立つことにお金をかけているのが通常になってしまっているのです。すごく悲しい現状です。
作家さんやデザイナーさんともお仕事をしますが「1円でもいいからお金を取ってプロの自覚を持ちなさい」と言われるそうです。ではなぜ、プロである芸人にお金を払わせるのでしょうか。
「Comedian Step Live」でエントリー制を導入している理由は、その先に賞金と200キャパ以上のライブに出られる特典があるからです。
この形式はM-1、R-1、KOCなどと同じです。M-1に出るために誰でも2000円を支払っています。逆に言えばそれだけ勝者になったときのご褒美が大きいからこそ、みんなが嬉々として支払ってでも出たい!と思うのでしょう。
協賛させていただいてる「ネタバトルライブスパークル」に出演するにもエントリーフィーがかかります。今、協賛させていただいてるエントリーフィー型のライブはこれだけです。
私たちには芸人さんからお金を頂戴するときには決めているルールがあって、それは「地下完結しないこと」です。
賞金がもらえるだけのライブで優勝をしても、地下から脱出できるわけではありません。それ以前に主催者にエントリーフィーが吸い込まれていくだけで芸人さんに利益が出ません。
でも、ネタバトルライブスパークルならメディアの第一線で活躍する本物のプロデューサーや総合演出、作家さんにネタや気持ちが届きます。実際にここから起用された芸人さんもいます。
Comedian Step Liveなら最終的に200キャパ以上の会場で憧れの芸人さんと舞台に立つことが出来て、その舞台を観る人のなかには演出家や作家陣がいます。
何かしら、メディアや賞レースに直結できること。それなくしてプロからお金を取るという行為には抵抗があります。1年目でもプロはプロです。おもしろくないとお客様が感じても、それでもプロはプロなのです。
報酬型というのは当然ですが、出演料(ギャランティー)をお支払いして出演していただくというものになります。
AtelierHarukiでは「ボクたちのENGEIライフ」や配信番組「バラエティランチ」などは完全に報酬型です。
報酬型とバック型だと実はお客様を呼べる芸人さんにとってはバック型の方が稼げるということもありますが、報酬型であれば絶対にお金はもらえます。少なくとも、きちんとプロとして収益を上げることができます。
これを継続するにはしっかりとAtelierHarukiが稼げないといけません。そのための研究を続けていくのはもちろんですが、お客様にお代をいただく以上は集客という面で「行きたい!」と思ってもらわなくてはいけません。幸いにも私たちはお笑いファン、同士です。こんなことができればお客様は喜んでくれるのではないか、というものを探し続けています。
ですから、1年目だったり自分に自信がない芸人さんも、AtelierHarukiは育てていきます。安心して来て下さい。
そして、その環境が守れるように努力を重ねていきます。
接近!秘訣は仲良し大作戦!失敗もそこから!
AtelierHarukiと言えば、芸人さんの多くが「緩い」と思っていると思います。そう!スタッフと演者の距離がとても近く、フランクに会話しています。
「こんなライブやりたいんだけどAtelierHarukiでできる?」「この日会場を使わせてもらえますか?」など興行に直結することから、「今日何食べた?」「このあとご飯いこう」などという世間話や打ち上げ話しまで、若手から大先輩まであまり変わることなく緩く関係を築いています。
芸人さんによっても仲良くしているスタッフは違うだろうし、人によっては「仕事をしに来ています」というスタイルの方もいるので、全員とわちゃわちゃしているわけではありませんが、概ねスタッフ全員が緩いので当然雰囲気も緩いです。
仲良しだからこそ、失敗や裏切りといった残念なお話しもありますが、それも成長の糧という代表の方針で仕事に対して真面目にやっていれば怒られるスタッフもいません。
その代わり、スタッフは精鋭集団です。道具出しからPAまで、全員がお笑いライブに真剣に取り組んでいます。仕事(開演中)とオフ(待機時間や終演後)のメリハリとスタッフや出演者が楽しめる環境を大切にしています。
初めて行く現場で「あそこのスタッフ怖かった」「いきなり怒鳴られた」「もういつメンで固まってて入りづらかった」という声も聞くことが多いので、私たちは気を付けようと、それぞれが積極的に出演者に声を掛けています。
女性スタッフが多いことから女性ファンにはどう思われるのだろうと思ったことがなかったこともありませんが、スタッフ全員が男勝りでご心配に及ばないくらい男前です。代表はよく芸人さんと相撲してます。
やりたいことをやる!
私たちは「もうやだな」と思うライブはやりません。
今はスタッフを要請に応じて外部のライブに派遣していることもありますが、そういうときにも「自分がもう嫌だと思ったらやらなくていい」と教育をしています。
スタッフが楽しめないライブをお客様が楽しめるとは思えませんし、スタッフが楽しめないとその士気のなさは出演者にも影響します。
集客のためだけのライブ、おもしろくないライブは絶対にしません。
企画ライブも代表が自分がやりたいように企画するのを見てきたスタッフばかりなので「これやりたいです」とスタッフが持ってくる企画書は奇抜です。賢いスタッフばかりなので企画書がきちんとしている分、内容が奇抜過ぎてギャップがすごいんです!
基本の答えは、(本当に自分がしっかりやりたいと思っているならやって)「いいよー。オファーかけてみて」です。結果その企画を投げられた芸人さんがやりたいかやりたくないか、やりたいなら全力でやりましょう。やりたくないなら蹴って下さい。と思っています。
失敗は成長のための過程!
代表含めスタッフ全員が割とおっちょこちょいです。
人間味溢れる失敗(もうどうにもならないような大失敗まで!)をしますが、怒られることはありません。
自分が精一杯全力でやったことで失敗したのであれば、本人が一番反省しています。そこに追い打ちをかけるのではなく、失敗を成長に生かしてほしいと思います。
芸人さんの失敗も当然同じです。ミスは誰にでもあります。自分が一番自覚しているであろうことを責め立てることはしません。そのせいで呼ばなくなることもほぼありません。どうしてもそこにアドバイスが必要なときはあくまでも意見として述べるだけで、成長に繋げていただければと思います。
自分の意見はきちんと伝えよう!
AtelierHarukiが大切にしていることとして、上下関係を気にしないこと、というものがあります。
どうしても組織の責任者であったり、ライブの構成上の指示系統で上下関係は発生してしまうかもしれません。でも、出演者もスタッフも、言いたいことは言おうという意識を持ってもらいたいと思っています。
代表はひとりですが「この仕事はやりたくありません」「もっとこうした方がいいと思います」「これってありですか?」など、スタッフはしっかり意思表示します。いいことも悪いことも全部言ってくれていると思います。
喜ぶときは一緒にはしゃいで、反省するときは一緒に学んでいきます。
出演者も1年目の芸人さんから何十年のベテランさんまで「ここはこうした方がいいんじゃないかと思います」「ここどう思います?」と意見交換ができています。初日では無理でも回数を重ねるごとにここのスタッフには意見してもいいんだなと思ってくれているのだと思います。
「今日どうしても服買いに行きたくて休んでもいいですか」なんてこともあります。これはやりすぎです!!(笑)
代表も「これは違うんじゃない?」「どうしてそうなったの?」と食らいついていきますし、おかしいと思うことははっきりと言います。でも、ワンマンではないので、スタッフの意見次第で負かされることもあります。
お客様は神様ではなく人間!
「お客様は神様です」という言葉もありますが、AtelierHarukiにとってお客様は同じお笑いファンで同士です。つまりは人間ということになります。
スタッフもお客様ひとりひとりを把握する能力に長けているので、誰がどの芸人さんを応援しているのかなど理解した上で対応をしています。
今や、主催側がお客様を選ぶ時代でもあります。
迷惑行為やルール違反があれば二度と出入りさせないという気持ちで運営していますし、マナーの良いお客様には頭が上がりません。
そういったこと以外にも、前述の通りお客様にお代を頂戴して成り立つのが興行です。ですから、お客様に寄り添ったライブがしたいと思っています。特に今は出待ち禁止ですからライブ中により満足していただけるように何ができるか、失敗もありますが追い求めています。
ライブを作るにあたって「〇〇さん(お客様)はきっとこういうの好きだろうな、気に入ってくれるかな」と実名を出して案を出すことも多いです。お客様が何に対しておもしろいと思って下さるのかを調査するために外部のライブに足を運んで今度起用する△△さん(出演者)のお客様の傾向を調べるということもします。
アンケートのあるライブでは、ネタ以外に全体の感想や企画の感想があればしっかり読んで活かします。
お客様により満足してもらうために媚びることはしませんが、寄り添うことはできると思っているのでご意見はたくさんいただきたいと思っています。
まだまだ人手不足で至らない点も多いと思いますが、意識だけは持って日々成長できるように頑張ります!