親ガチャという言葉は好きではない

「親ガチャ」という言葉がある
だが私はこの言葉があまり好きではない
「親ガチャハズレだわー」のような意味で使われる場合には特にだ

個人的には「ハズレだと思うならさっさとリセマラに戻れよ」ぐらいに思うのだが「親ガチャハズレだわー」という連中でリセマラに戻った奴は一人もいないように思う

何故だ？ハズレならアタリを求めて引き続ければいいではないか
ガチャというなら何度も引けるのだろうし
やり方を工夫すれば無料で引き直せる
生まれ変わりや転生を肯定するメジャーな宗教もある事だし恐れずに
リセマラ（暗喩）をすればいいと思うのだが？

という冗談はさておき、もうちょっと真面目な理由がある

そもそもこの言葉を使う人（特にハズレだわ文脈で使う人）は凡その場合
親の庇護下にある未成年であるとおもう
そして親ガチャハズレだわという理由は大抵

• 親が金持ちではない

• 親の能力が文武ともに低い

• 親の性格が悪い

• 親が子の望むとおりに動いてくれない

と、大体こんなところだが、アタリかハズレかで言えば
確かにハズレと呼んでもおかしくはない
おかしくはないが、一度まじめに考えて欲しい

「金持ちで」「優秀で」「性格も良く」「常に子供の意志を尊重する」の条件を全て満たせないならハズレだと、いつか自分が親になる選択肢を得た時にそう思うのか、と

「親ガチャハズレだわー」というのは将来の自分に対する呪いである
流行りの言葉に乗せられて、まあちょっと1回ぐらい使ってみようかね程度の勢いでやってみるぐらいに留め置いた方が良い

「あんな親でも子供の私はこんなに立派に育っている最中なのだから、まあ何とかなるやろ」ぐらいの勢いで生きていけ

ああ、あと虐待なんかのガチな奴は親ガチャなんて言葉遊びで誤魔化してないでさっさと警察なり児童相談所なりにつながっほうがいい

そしてそこから抜け出せた人は親ガチャなんて言葉でワザワザ過去を振り返って話なんかしない事だ、あなたが先輩や上司の苦労した話に興味無いように誰もあなたの苦労した話に興味無いし、何より負のオーラが漏れてる人に周りはドン引きする