Mリーグの意義って何なのさという話
麻雀関連のnoteを今までにいくつも見たのだけれど
その中に「Mリーグには相応しくないプレイヤーがいる」とか「Mリーグはこのままではダメになる」というような意見が少なくなかった
(かといって多いわけでもないが)
そういう方の意見は詰まる所
「Mリーグに強さ以外の物差しは必要ない
本当に強い人間だけを集めてやるべきだ」
という感じなのだが
私はこれに異議を唱えたい
Mリーグのスローガンは御存じの通り「この熱狂を外へ」であるが
では何故そのような言葉をスローガンにしたのだろうか?
勿論私は中の人などではないので推測にしかならないが
結局のところ
「今まで一番強い奴は誰なのか?だけでやってきた物の
結局マネタイズには全然つながらないじゃないか!」
という判断があったのだと思う
麻雀の管理団体が乱立し、プロを名乗る人間は増えた
だがその中で何人の人間が麻雀だけで食えてるのか、と聞かれれば
恐らくそれほどたくさんの人間が麻雀だけで食えているとは言えないだろうそもそも国内最高峰を謳っているMリーグからして最低年俸は400万円だ
独身なら兎も角として家族を養うにはかなり心許ない
このような状態で「本当に強い奴は誰なのか?」一本鎗で麻雀業界に未来はあるのか?と問われた際に"Yes"と答えられる奴はいるのだろうか?
だいたい「Mリーグは本当に強い奴だけが参加できるべきだ」というのであれば、その前に7つも8つも乱立している麻雀団体を1つにまとめたほうが余程一番強い奴は誰なのかが分かりやすいではないか
ハッキリ言おう
Mリーグは国内最高峰を名乗ってはいるが、これは羊頭狗肉である
そしてそれでいいのだ
Mリーグは客寄せパンダとして
今まで麻雀を見たことが無い一般人
最強のプレイヤーを決める戦いには興味の無い一般人
麻雀と言えば厳ついオッサンが暗い顔を突き合わせて狭い所で何やら遊んでるギャンブルもどきというイメージを持っている一般人
そういう人間を集める使命を持たされた競技リーグだ
ただそれでもパンダだけではダメなのだ
ライオンがいる、虎がいる、象がいる
孔雀がいる、兎がいる、そして勿論パンダもいる
強さと、強さ以外の魅力をできるだけ詰め込んだごった煮
それがMリーグである
それでいいではないか
最強を決める戦いは既にいくつもあるのだから :-)
もちろん最も強い奴らが最も華々しい舞台で戦ってほしいという心情は理解できる、Mリーグに参加していない強者のファンなら特にそう思うだろう
だがMリーグから最強を決める戦いに興味を持つ観客が巣立っていく
それでよしと出来ないのなら
最終的には強さを決める戦いも徐々に衰退していくだろう
飯が食えなくても麻雀が好きなのでヨシ!というお人好ししか集まらないような業界が発展するとは思えない
そして麻雀という競技自体に
「戦って勝敗を決める」以外の価値が無いとも思えない
Mリーグは旧来の方法論では解決する事が出来なかった問題に対して
別の解決アプローチを取った云わば実験台である
だから今までの麻雀ファンが置き去りにされたわけでも
見捨てられたわけでもない
Mリーグはその中でプレイヤーが勝つためではなく
麻雀自体が生き残り、より繁栄するための競技リーグの1つなのだ