台南旅日記 〜平成初期女児2人旅〜上編
noteのお友達、肉村ハム蔵さん🐹🍊と、台湾に3泊4日の大冒険に出かけてきました。夏、7月、ちょー楽しかった!
ハム蔵さんの台湾の記事はこちら💁💁♀️♡
肉村ハム蔵さんと実際にお会いするのは、今回が3回目!初めてお会いしたときは、私の仕事の昼休みの間に30分間ぐらい。2回目にお会いしたときは夜ご飯を食べに行って4時間。そして、今回は大躍進して、台湾の古都・台南に2泊し、一番大きい都会の台北に1泊の旅程を共にしました。これってすごくない?誘ってもらえてめっちゃ嬉しかった!
台湾の日中はとっても暑くて、外にいるだけで全身から汗がじわーーーっと噴き出てくるほどに湿度が高かったけれど、台南・台北ともに、路地裏や民家のタイルや門構え、植木、ふとしたところにひょっこり書いてる中国語(漢字)の注意書きや案内看板とかがとてもかわいくて。
今回の記事は、特に終始ハム蔵さんと見つけた台南での「かわいいーーーー!」を、二泊三日の記録とともにお届けします。
食べて、飲んで、見て、喋って、写真撮って、いろいろ調べて、足のむくみを取って、胃腸薬を飲んで、サプリ飲んで、日焼け止めを塗り直して、ゆっくりしてるのに忙しくて、忙しいのにそれがすっごい楽しくて、旅の終わりが近づくのが1日目から既に切なくて、もーーーめっちゃ充実した楽しい時間でした。(語彙)Don't think ! Please feeeeeel!!!
1日目🚄🍜🥭
桃園国際空港にてハム蔵さんと合流。MRTで高鉄桃園駅に移動し、高鉄(がおてぃえ)という、日本の新幹線と同じ仕様の高速鉄道に90分ほど乗り、台湾南部の街、古都・台南に到着した。
高鉄台南駅から台南の市街地までは、高鉄に乗ったら無料で乗車できるシャトルバスに乗りました。
桃園国際空港での合流〜台南の市街地までにかかった時間は4時間ぐらい。慣れれば3時間あれば行けそう。
Googleマップを見ながら「多分ここ???」と、勘で台南の市街地でバスを降り、スーツケースを転がしながら予約していたホテルを目指す。スコールが降りやんだあとで、おそらく日中より多少は涼しくなっていたのだけど、湿った空気が体にまとわりついてきて、重い荷物を持っているのも相まってゼェゼェ。それでも、バスから降りてすぐに台南のかわいいアレコレをたくさん見つけて、テンションマックス!ハム蔵さんとキャイキャイ言いながら、スマホのカメラを向けつつ、台南への期待に胸を高鳴らせる。
今回、台南で2晩お世話になったホテルは、友愛街にある「U.I.J Hotel」。クチコミが良くて、行く前からかなり期待してたけど、期待以上に綺麗でおしゃれで、立地的にも散歩や観光に出やすくて、超大満足だった。次に台南に泊まるときもここが良いってレベル。アメニティがAesopで、めっちゃいい匂いで、必要以上に手を洗いたくなった。ドライヤーの風量も申し分なかったし、室内も静かでお昼寝も捗り、過ごしやすいところだったなあ……。
普通のホテルの部屋と、相部屋のホステル部屋の2種類がありましたが、今回はツインのお部屋でゆっくりしました。ホステルステイも楽しそう。今回は素泊まりだったけど、館内にレストランやコーヒーショップもあり、食関係をメインにセレクトされたブックコーナーや団欒できる無料スペースもあったので、館内だけでも十分楽しめそうだ。まじで1週間ぐらい居たい。
ひと通り部屋の中のあれこれに感動したのち(それは、まるでとなりのトトロのめいちゃんが、新しいおうちに来たときに家の中を走り回りながら「おべんじょ!」とか言ってるときぐらい無邪気だったと思う)、身軽になってご飯を食べに行くことに。
まあ、身軽になりすぎて、私は財布とパスポートを入れたポーチをカバンに入れ忘れたまま外に出てしまってさ。さっそくハム蔵さんにお金を借りるなどして、まじでこの先が思いやられたゼ←笑い事ではない。海外。
まず最初の食事に選んだのは、鍋焼意麵。ホテルから10分ほど歩いて、醇涎坊古早味鍋燒意麵さんに。ここのお店、なんと、日本のどん兵衛の味がするらしい。食べてみたすぎる。20時で閉まるというので、急いで食べに行く。
意麵やサバヒー(台南のお魚)、牛肉湯など、台南で人気のおいしいもののお店がずらりと並んでいる通りの一角にある、こちはのお店。店の屋外にプラスチックの椅子がずらりと並んでいて、観光客なのか地元のお客さんなのかわからないが、どの店も行列を作っていた。夕飯どき、大繁盛。にぎやか。このお店も例外ではなく混んでいたが、店員さんの無駄のない注文→着席→提供のオペレーションで、あっというまに食事にありつく。
実食。味は、確かにどん兵衛だった。風邪の時とかにも食べたくなるような、やさしい風味のどん兵衛。角のない、丸いどん兵衛。麺はちぢれ麺を揚げてるのか、噛むとじゅわっと油がしみでてきてジューシー。鶏肉?と半熟卵、レタスも入っていて、あっさりしているように見えて具沢山で、満足感があった。これを食べる前は、「夕食、5軒ぐらいはしごしたいですね」とか言ってたが、普通にお腹がちょうどいい感じになった。
この旅の途中、5億回ぐらい「胃袋を今日から4日間だけ、ギガ無制限にしてください」と祈った。誰にだよ。平成風に言うと、パケ放題にしてほしい。
「タピオカも飲みたいし、マンゴーかき氷も食べたいし、ティースタンドも行きたい。麺もまだ食べたいし、小麦粉を練って焼いたやつも食べたい。アイスも食べたいし、米も食いたい、小籠包も…(以下無限)」と言う風な、脳筋…ではなく、脳“舌”なことをハム蔵さんとともに唱えつつ、日本統治時代に建物が作られた百貨店、「林百貨」に足を運ぶ。
「林百貨」の中は、台湾・台南のお土産や、ちょっと上質な台湾製のおしゃれな衣料品やコスメ、服飾小物などが販売されていた。さっきまで食欲の煩悩にまみれていたのに、「かわいー!」「ほしいー!」と、いとも簡単に物欲の煩悩にも飲まれる。ポストカード、キーホルダー、メモ帳、マグネット、缶バッジ、ポーチ、シール、マスキングテープ、……なぜお土産屋によくありがちなグッズは、つい簡単に買いたくなってしまうのだろうか。キティちゃんとコラボしているグッズがあって、それが非常に“平成女児殺し”なデザインだった。財布の紐を全力でくすぐってくる。
この間、Xで「煩悩の種類が似ている人とは気が合う」的な投稿を見た気がする。めっちゃわかる。女子旅は、煩悩の種類が似ていると超楽しいのだなあと、しみじみと感ずる。
煩悩を振り切り、今まさに旬まっさかり!のマンゴーのかき氷を食べに行く。その途中に、Googleマップで何やら雰囲気の良さそうな路地裏を見つけたので、立ち寄ってみる。
蝸牛巷、…日本語だと、かたつむりちまた、と読めるな。屋根のある大通りから一歩入ると、おしゃれなカフェやバー、ちょっと高級そうなレストランがひっそりと立ち並ぶエリアだった。雰囲気が良い。
路地裏で静かな興奮を携えながら、お互いを撮り合ったりツーショットを撮ったりし、お目当てのマンゴーかき氷を売っている果物屋「裕成水果」さんへ。ガイドブックにも載っているので、夜22時近かったけども、お客さんがたくさんいた。
今はっ!台湾ではトロピカルフルーツの旬まっただなか!パイナップルにパッションフルーツ、パパイヤ、そして、日本だと目ん玉をひんむくぐらい高価なつやっつや真っ赤なぷっくりアップルマンゴーが店頭にドーン!
お店の人にはGoogleマップの写真を見せながら商品を注文して、店頭に置いてあるプラスチック椅子に座って、外で食べました。隣に座ったおじさんが、チョコレートとバナナがのったかき氷を1人で食べていて、なんかいいなあと思った。他のテーブルではカットされたトマトを食べている人もいて、それも気になる。こちらでは生姜醤油をつけて食べるのだと、本で読んだ。「明日、トマトも食べよう!」議会一致した。旅先で野菜を食べる機会は積極的に作る委員会発足である。
店員さんが番号札に書かれた番号を読みあげながら、商品を運んできてくれた。つやっつやぷるっぷる、見るからにジューシーなマンゴーがのっていて、興奮する。
食べたことのないくらいおいしいマンゴーのかき氷をつつき食べながら、ハム蔵さんと「日本の過疎と地域での若者の役割」とか「仕事!」みたいなことを真剣に話す。この数十分前には、「恋愛リアリティ番組の視聴者として番組にあってほしい姿」とか「何かの罰ではむかっぱちゃんみたいに両手にモチーフを縫い付けられるとしたら、強いて言うなら何がいいか」とか、ゆっるい話をしてた。緩急がすごい。
ちなみに、3日間ずっと、側から聞いてたら高低差で鼓膜ギュンっとなるぐらい幅の広い話をずっと繰り返してた。労働、ジャニーズ、人間、旅、行ったことないとこの話、どこで服買うとか、基礎化粧品の話、とっとこハム太郎、アラサーの体調、おジャ魔女どれみ、政治、サプリと漢方薬、好きなミスド……などなど。つまり最高の女子旅だった。
水分でお腹をチャップチャプにしながら、セブンイレブンででかい水を買ってホテルに帰る。飲み水大事。
順番にシャワーを浴びて、むくんだ足をあげたり、ねじったり、もんだりして、浮腫に抗う。胃薬や漢方薬らサプリを飲んで明日に徹底抗戦の構えで寝る体制に入る。明日の目覚ましのセットは「5時半」。台南をガチで遊び尽くす気概しかない。
長旅で疲れた身体をベッドにうずめながら、
「お風呂に入るのは面倒くさいが、お風呂に入って後悔することはないし、お風呂から上がったあとにSNS徘徊老人をする時間は何にも変え難い最高の時間だ」
という趣旨のことを声に出して言って、それに共感してくれる女友達って本当に最高だなと、インターネットの広い海での出会いに感謝して、明日を楽しみにしながら眠りについた。
軽い気持ちで楽しく書き始めたら、1日目でけっこーな文字数になったので、二回に区切ることとする。台南のかわいいは、続く!