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中山道『太田宿』の今。昔ながらの街の風景に溶け込んでいるエノキとヤドリギがシンボルになっていました。

中山道を京から江戸に向かい、美濃に入って9宿目が太田宿です。飛騨へ向かう「飛騨街道」、関・郡上へ向かう「関街道」への分岐点を持つ場所であり、平行して木曽川が流れていて、交通・物流の要衝だったようです。宿場町であった往事を偲ばせる街並みが残っていますが、鵜沼宿のような再整備ではなく、自然な状景です。脇本陣などが公開されていました。

脇本陣など

太田脇本陣林家住宅
脇本陣の内部
旅籠「小松屋」
太田宿の街並み

脇本陣の林家住宅と「小松屋」という屋号の旅籠が公開されています。脇本陣の庭から格子を経て街道方向を見ると、立派な和室が連なっています。旅籠であった小松屋はお休みどころとして公開されていて、他にも街並みにあわせた古民家パンや「いまやす」を始め昔日の姿が目に浮かぶ街並みを堪能することができます。

シンボル

エノキとヤドリギ
濃い緑のエノキの葉と薄い緑のヤドリギの葉

太田宿中山道会館にエノキの大木がそびえています。この木の枝のモコモコした緑のかたまりがヤドリギです。エノキの樹高は18m、幹周3.32mでエノキとヤドリギが美濃加茂市指定の保存樹になっています。ヤドリギはヨーロッパでは神聖なパワーを持つ「聖なる木」と言われていて、ヤドリギの下では男女の恋が永遠に結ばれたり、幸福や長寿になったりするとも言われているそうです。太田宿のシンボルとして大切にされています。

太田の渡し

太田の渡し遠景
太田橋
太田橋歩道

中山道は美濃において3つの大きな川を越える必要がありました。西から揖斐川、長良川、木曽川です。揖斐川の呂久の渡し、長良川の河渡の渡し、木曽川の太田の渡しです。太田の渡しのある場所が太田宿で、中山道の三大難所「木曽のかけはし、太田の渡し、碓氷峠がなくばよい」とうたわれていました。現在は太田橋という立派な鉄橋が架けられており、平成20年には歩道橋も作られています。

美味しいお酒

御代桜醸造1
御代桜醸造2
御代櫻 純米爽酒 Summer Panda☆

太田宿は木曽川水系の清水が湧き、酒造りにも適していたようです。明治26年創業の造り酒屋御代桜醸造がありました。おすすめを伺ったところ、「今なら、Summer Pandaです。」(10月2日)ということで、購入してきました。おすすめの通り、キンキンに冷やして飲んだところ、スッキリした味わいを楽しむことができました。良い出会いでした。

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