大学時代、研究室で学んだ『学ぶ姿勢』┃#わたしの勉強法
転職したてで勉強することがたくさんあるのに、生活を整えたり体調を整えたりするので手一杯で勉強どころでないので(言い訳)、このテーマはスルーしようかな……と思っていましたが、私は勉強をするとか言っていた人が勉強法について何も言及しないのは少しあれだな、と思ったので駆け込み投稿します。
はじめに
私は大学4年生〜修士2年生まで同じ研究室に3年間所属していました。学科の中ではブラック研究室で知られているところでしたが(言うほどでもないと思う、よそがゆるすぎるだけ)、その研究室で学んだ『学ぶ姿勢』は卒業した今も私の身に嫌と言うほど身についているので、それについて書いていこうと思います。
研究室で耳にタコができるくらい言われていたことはこの2つです。
自分の専門分野以外も積極的に学べ
最低でも1個は質問しろ
もしかしたらもっといろいろなことを言われていたかもしれないけれど、卒業した私の耳にはこの2匹のタコしかぶら下がっていませんでした。
でもこの2つの姿勢は、卒業してからも役に立つ教えだったなと実感しています。
1. 自分の専門分野以外も積極的に学べ
研究室は基本的に似ているジャンル(ジャンルとは)の研究をしている人の集まりですが、やはり自分とは少し違うな……自分の研究にはあまり関係なさそうだな……という内容の研究をしている人がいます。
そういう人の研究内容についてもちゃんと理解しよう。なんなら学科全員の研究内容も理解しよう、そういうスタンスの教授でした。
また、異分野でも理解するチャンスがあれば積極的に参加しよう、という方針でもありました。
なので、大学で開催されるノーベル物理学賞受賞者の梶田隆章さんの講演会に参加するよう、教授からメールが届いたことがありました(それに倣っている時点で積極性はないだろう、という話ではあるが)
研究室の後輩と一緒に参加しましたが、学生は思っていたよりほとんどおらず、内容も難解で何かを得られたかと言えば微妙……な手応えでした。
(後で知りましたが、学生向けの講演会は別にあって、これは一般向けもしくは大学教員向けでした。そりゃ手応えないわ)
質疑応答で質問する人たちがみんな、なんかずれた質問をして梶田さんが困っているじゃん……とは思いました。それが唯一の感想です。
余計な話をしてしまった。
でもそういった日々を過ごした結果、私はとりあえず何でもチャンスがあれば見聞きしてみたい! という気持ちだけは持って卒業することができました。
知らないことも一応触れてみる。合わないことだってあるかもしれない(梶田さんの講演がいい例)、でも触れてみないとわからないじゃん。新しいことを知るチャンスは自分でつかみにいかないと!
2. 最低でも1個は質問しろ
研究室では毎週、進捗報告セミナーと、論文紹介セミナーがそれぞれ1回ずつありました。
論文紹介は1回につき1人なので回ってくる間隔がかなり広いとはいえ、毎週進捗報告をする研究室は学科でもうちくらいで、そのせいでブラック研究室と言われていたのではないかと思っています。というか絶対そう。
その両方のセミナーで、全員1個は質問するよう強いられていました。
正直何を質問したらいいのかわからない、苦行でした。
でも、何かを質問しなければいけないという気持ちを持って発表を聴くと、ぼけーっと左から右に聞き流してしまいがちの私でも、しっかりがんばって身を入れて聴いていられるな、とあるとき気付きました。
質問ができない理由は、まず知識が足りないせい。だから勉強は大事。
その次に質問ができない理由は、自分のこととしてその内容を見聞きしていないから。
発表や説明を見聞きしながら、どこが疑問点だろう、どこをもっと詳しく知りたいかな、恥ずかしながらこの点は基礎からわかんないな……再度解説してもらおうかな、ここはツッコミどころでは? とかずっと考えていないと質問できません。
そういった日々を過ごしていたら、頭をフル回転させて見聞きする癖がつきました。別に質問じゃなくてもいい、感想を何らかの形にしなければいけないと思って見聞きすると結構頭を使うのか、後にさっきの内容なんだったっけ? みたいなことになりにくい気がします。
まとめ
研究室で学んだこの2つのポイントから、どんなことも自分に関係があるものだと思って学ぶ姿勢は大事だなと実感しました。
自分に関係があると思うと、大体のことは本気で知識として身に着けたいと思えるし、世の中のことって近い遠いはあれど大体自分に関係がある。
ブラック研究室()で得られたものは良いことも悪いこともたくさんあるけれど、この学ぶ姿勢は一生ものだな、この研究室で身につけられてよかったなと思っています。
なんか勉強法とは少し違うかもしれないな。でも学ぶ姿勢は勉強法の一種だとこじつけて、この場を終わりにしたいと思います。