残りの時間
最近よく聞く発言。
「オレも後◎◎年なんだから・・・」
先日、ある先輩にお会いしたら、やはりこの言葉。『もうオレもあと2年だから・・・』。
若い頃は時間が無限にあるような気がして、自分の未来は見えないからこそ輝いていた。
でも、人生も半分以上を過ぎ。これまで以上にエンディングを意識するようになる。
自分の父親が亡くなった年齢というのも友人達からよくでる発言だ。
「父親が亡くなった年齢を超えるといつ死んでもおかしくないと思うようになるんだよね」
ある知り合いが言っていた。
そう、僕も同じことを思っている。「父親が死んだ歳まであと○○年」と数えるようになった。
僕の父は69歳で亡くなった。もう少しいけるのではないかと本人も思っていたように感じる。
でも死は唐突にやってきた。
父親を若くして亡くした人はその年齢を超えると「父親の分まで生きる」という気持ちになる人も多いようだ。
もちろん冒頭で挙げた「オレもあと◎◎年なんだから・・・」という言葉は定年を意識した言葉だ。定年はサラリーマンにとって大きいひとつの区切り。再雇用で65歳まで働ける環境がある場合もあるが、やはり現役終了の区切りは60歳。場合によっては60歳になる前に役職を降りなければいけない会社もあるようで、その意味は大きい。
若い頃は「人生は死に向かってのカウントダウンなんだ」なんて飲みながらしたり顔で語っていたこともあるが、48歳の今そのカウントダウンは若い頃よりリアリティを上げて迫ってくる。
一体残りの人生で何ができるだろう。人生の時間が有限であることは先日中学高校の同級生が亡くなって思い知らされたばかりだ。
どうであれ、自分に出来ることは今日一日を楽しく生きるしか無いのかも知れない。