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【購読者向け】すべてのゲームレビューは後付けに過ぎない
前々回に引き続き、書籍『〈わたし〉はどこにあるのか: ガザニガ脳科学講義』の話です。
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脳の左半球にはインタープリターと呼ばれる機能があり、これは出来事の理由付けを行うそうです。これが本当におもしろい存在でして。
先日、「急に犬に吠えられてびっくりしました」。この文章はなんらおかしくないように見えますが、実は間違っているともいえます。時系列で正しく描写するのであれば、
・なんらかの大きな音を聞く
・驚いて身体がびくりと反射する
・意識せず音のしたほうを見る
・するとそこに犬がいた
となります。つまり、得た情報をインタープリターが統合して「急に犬に吠えられてびっくりしました」と表現しているだけであり、厳密に書くのであれば「なんらかの大きな音がして身体が無意識に反応した。気づくと犬を見ていた。」となります。
しかし、厳密に書いたほうがおかしく感じられますし、後付けの説明のほうがふつうに感じる。これが脳のおもしろいところです。そしてこれをビデオゲームに当てはめて考えると、すべてのゲームレビューは後付けに過ぎない、とすら言えそうです。
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