暗号資産詐欺に合った その10
私のバックグラウンドについて、今は妻と子供3人と都内に住んでいる。仕事は技術職で、趣味も新しい技術に触れること、好奇心が強く、何よりも好奇心に基づく行動を優先する。
人と話をするのが好きで、対話や行動を通して得られる気づきに喜びを感じる。古典文学が好きで若い頃は乱読していた。物語は最近殆ど読まなくなったが、仕事柄、専門書は多く読む。
休日は子供とドライブに出かけることが多く、友人は多いほうでは無いが、信頼できる友人がいて、周囲の環境には恵まれている。
母子家庭で育ったので父親の役割を知らなかったが、3人の子育てを通じて何となく分かってきた。子供の頃は貧乏だったので、今も買い物はなるべく安く抑えたいという気持ちを持っている。
母親が熱心な宗教家だったので、子供の頃は自分のアイデンティティに苦悩した。若い頃に本をたくさん読んでいたのも、同じような苦悩を抱える先人達が、どのように苦悩を乗り越え、前向きに生きていったか、方法論を学びたかったからかもしれない。
幼少期の母子家庭で貧乏、狂信的な母親、頼りになる親族はいない、田舎あるあるだと思うが、中学までは地元の同級生とソリが合わずに、狭いコミュニティに馴染めず、軽いイジメに合ったこともある。
このような田舎の息苦しさが苦痛だったので、大学進学を機に地元を飛び出し、奨学金を借りてバイトをしながら、夢の自立した生活を送っていた。
大学時代は、ほとんどの大学生がそうであるように、自由を謳歌し、好きなことに時間を使い、知的好奇心を満たすように勉強に励んだ。
私が詐欺にハマった原因のひとつに、自立したがり、があるのでは無いかとも考える。相談は最小限に、自己裁量でコントロールできる範囲のことをやり、少しずつでも自分の能力を伸ばしたい。
詐欺師は、この私の信条を安易と破ってきた。振り返ると、明らかに自分のコントロールを超えた投資であったし、自己裁量も介入していない。しかし、詐欺師は巧みに私を洗脳し、あたかも自らの意思で投資をコントロールしているように錯覚させた。