
事業創造デザインプログラム2022 Advanced Day1 開催レポート
こんにちは。SSDCチーフデザイナーの北村です。
この記事では、2022年8月5日(金)に開催されたSSDC事業創造デザインプログラムDay1(チームビルディング&課題を深堀する)の開催レポートをお伝えします。
少しでも、当日の熱量をお伝えできれば幸いです!
はじめに
事業創造デザインプログラムとは、産・学・地域のイノベーターが、社会や地域の課題を解決するビジネスアイデアを構想し、実現するためのプログラム。
2019年から開催しており、2022年度で4年目です。
2022年度はEssential(体験セミナー)→Basic(座学&基礎ワーク)を経てAdvanced(実践ワークショップ)へと進んできました。
2022年度のAdvancedでは、7-10月までの約3ヶ月をかけ、社会課題・地域課題解決のビジネスコンセプトをつくっていきます。

↓プログラムの開催案内はこちら
これまでのあらすじ
2022年度開催レポートまとめはこちらをご覧ください
7/29(金)のDay0では、23名の受講生から9名が計16テーマを起案プレゼンテーションしました。
↓Day0(キックオフ&テーマプレゼン)の様子はこちら
Advanced Day1 概要
Day0修了後、受講生の方々に取り組みたいテーマ希望アンケートを実施し、6チームが決定!

そして迎えた8/5(金)Day1の目的は、以下の2点。
・自己/他者を知りチームをつくる
・課題を深掘する

桐本拓哉さん特別講義「自己を知り、互いを知り、チームをつくるために」
Day1冒頭、俳優/声優/ICF国際認定コーチ/ACC・GCS国内認定プロコーチ/ワークショップデザイナーの桐本拓哉さんに「自己を知り、互いを知り、チームをつくるために」というテーマで特別講義頂きました。

桐本さんといえば、「ワールドトリガー」の城戸正宗や
「サマーウォーズ」の陣内(じんのうち)理一に
そして「SUITS」ハーヴィー・スペクター役を務められているスゴイ役者さん!

開始前、みなさんのメッセージ
・楽しみです\( ˆoˆ )/
・ワクワクが止まりません!
・イケボ❤ とっても楽しみです!
桐本さんが受講生のみなさんに授けてくださったのは、役者やプロコーチの経験を通した「自分を知る」「他者を知る」「チームをつくる」ための勘所。

Point1
・チームビルドにあたっては、成功循環モデルを意識しよう。関係の質→思考の質→行動の質→結果の質→(以下循環)
・関係の質を高めるには、必要最低限の交流→属性・個性の共有→想いを分かち合う→目的を共有→価値観の同化
・Day1では、まずはステップ1~3までを目指そう

関係の質を高めるために重要なこと。

Point2
・自己概念とは?自分に対する概念。「自分とはどのような人間か?」という自己理解のこと
・自己概念の粒度を高く豊かにすることで、共有・共鳴できることが増え、互いを受け入れ合えるようになる

Point3
実施した2つのワーク
(1)自己概念ワーク
「私は〇〇です」を大量に記入→チーム内でシェアするワーク
(2)カラーボードワーク
カラーボードに書かれた図形とキーワードをもとに、チーム内で対話・共感するワーク

この2つのワークを経て、各チーム内対話の「広さ・深さ」は段違いに。これから課題深堀・事業アイデア検討していくチームにとって、貴重なきっかけを頂きました
そして特別講義の最後に桐本さんが問いかけてくれたのは、あなた自身の「コア(核)」は何か?というもの。

感想コメント(一部抜粋)
(社会人)
・決まりがなくていいんだ、ということ、決まりがあると無意識に思ってしまっている部分を感じました。
・人との感性の違い。人を理解する(知ること)の大切さ。
・相手に自分の考えが伝わっているか不安になりました。 自分以外の意見をお聞きできて、新しい気づきが得られました!
・あらためて自分のことを書き出すのが難しいこと。人の意見をきくことで、自分でも気づかなかった点に気づけること。
・共感しあったことで、メンバーとの距離が少し近くなった気がします。
・①感じ方はそれぞれ、1つじゃない、 ②相手の話・考えを聞くと新しい世界が生まれる。
・粒度のお話しからあったように、自己紹介もより具体的に記載をした方が己を知ってもらえるなと思いました
(学生)
・なんとなくで選んだ図形についてよく考えると、自身が潜在的に持つイメージが浮かび上がるようで楽しかったです。
・自分を表現するのは難しいと感じた、それと同時に自分自身が自分をすべて理解できてるのかと疑問に感じた
・逆に固定概念への執着があると思いました。常に論理を立てて解釈しようとしていました。
(地域のイノベーター)
・同じワードに対しても、人によって見え方は異なる。ワードに対する認識を確認しあった上で共に進んでいくことが重要と考えました。
・「受け入れる」ことができれば、多様な方が強靭。
桐本さん、貴重な時間を割いて頂き、ありがとうございました!!
チームでの「課題の深堀」対話
桐本さんの特別講義後は、6チームがそれぞれにチーム討議タイム。
約1時間で、「課題の深堀」のための対話を重ねていきました。
・シェアードの役割決め(リーダー、タイムキーパー、メモ)
・初期課題仮説の検討(誰の/どんな課題)
・課題インタビュー先リストアップへの着手
・チーム定例会の設定

※「移住促進データプラットフォーム」チームの一例

以下、各チーム討議のようす。限られた時間のなかで、課題を掘り下げていきました。






「KPT」で振り返り
KPTとは「Keep(よかったこと、続けること)」「Probrem(問題だったこと、改善すべきこと」「Try(次回挑戦すること」を洗い出し改善していくシステム開発における振り返りのフレームワーク。
事業創造デザインプログラムではこのKPTを採用しながら、各回の終了後に振り返りを行って各チームの学びを深め、活動を促進していきます。


Day1 感想コメント(一部抜粋)
(社会人)
・こんなにできるのかな?!と思いましたが何とかやることができました!新しいことばかりで楽しかったです!
・人によって自分を構成するものの捉え方が違うものだと感じました。
・もっと相手がなぜそう考えたのかなどを知りたいと思った。
・自分が考えたことを表現することの難しさ(考えがまとまっていない?トーク力?)
・固定概念にとらわれずに他人の意見を聞いた方が新たな気づきになると感じました
・桐本さんの声で今日を締めくくれることが幸せです。
・桐本さんのお声もさることながら、「話し方」「スピード」、伝え方のプロ力を感じました!「聞きやすい」ということよりも、「聞きにくい」ことを感じさせないプロの力量を感じさせていただきました!感激。ありがとうございました!
(学生)
・貴重な体験をさせて頂きありがとうございます!
(地域のイノベーター)
・自己概念から出発して、考えを深めることの大切さを学びました。ありがとうございました!
Day2にむけて
受講生の方々は、Day1での対話内容を踏まえて、課題当事者へのインタビュー準備にそれぞれ着手。2週間の間に、チームMTGも実施しながら課題の質を高めていきます。
8/20(土)Day2では、そのインタビュー結果を持ち寄って課題仮説の再設定・解決策アイデアの発想・ソリューションコンセプトへの落とし込みを進めていきます。

いよいよ本格稼働しはじめた各チーム…続きは、Day2レポートをお楽しみに!!


桐本さん、みなさん、ありがとうございました!!
各日程のレポートはこちらに。
↓(8/20追記)Day2レポートはこちらからお読みいただけます!
↓その他、SSDCの活動記事はこちらからご覧ください