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文章生成AIと動画生成AIで要件定義と説明動画を作ってみた

今日は土曜日で仕事が休みということもあり、ChatGPTとNoLangを使って簡単な要件定義書とその説明動画を作ってみました。

テーマは「ブロックチェーンを使った地域通貨」です。

営業資料ではなく要件定義書ですので、必要性や利便性より実装に関する資料となっています。

地域通貨システム要件定義書

1. 目的

地域内経済の活性化とコミュニティの結束を強化するため、デジタル地域通貨を導入する。トークンを用いることで、透明性やセキュリティを確保し、不正を排除する。

2. システム全体概要

  • システム構成: 地域通貨はプライベートチェーンを利用して発行され、専用アプリやWebサービスを通じて利用される。

  • 利用者: 一般ユーザーおよび企業

  • 主な機能: 地域通貨の発行、支払い、受け取り、現金への交換

3. 利用者別機能要件

3.1 一般ユーザー

  • 専用アプリ:

    • 支払い機能: 地域通貨を使用して、指定された商品やサービスの支払いを行う。

    • 受け取り機能: 他のユーザーや企業から地域通貨を受け取ることができる。

    • 複数ウォレットの管理: ユーザーは複数のウォレットを持ち、それぞれを独立して管理できる。

    • トランザクション確認: 取引履歴や現在の残高を確認できる。

3.2 企業

  • Webサービス:

    • トークンの受け入れ: 顧客から地域通貨を受け取り、商品やサービスを提供する。

    • 現金への交換: 受け取った地域通貨を現金に交換するための申請機能。

    • 預託による発行: 企業が現金を預託し、地域通貨を発行する。ボランティアイベントの支払いなどに利用できる。

    • 企業登録と審査: 企業は地域通貨を利用するために、事前に発行体に登録し、地域内での活動を確認する審査を受ける。

4. 地域通貨発行の要件

  • 発行タイミング:

    • 自治体から予算が下りたタイミングで発行。

    • 企業からの現金預託に基づいて発行。

  • 特定用途限定通貨: 特定の現物やサービスにのみ利用可能な地域通貨も発行可能。

  • 有効期限: 地域通貨は半年の有効期限が設定され、期限後は無効となる。

5. セキュリティとプライバシー

  • 個人情報の非保存: 個人が特定できる具体的な利用データはプライベートチェーンには保存せず、オフチェーンに保存する。参照先のみブロックチェーンに記録。

  • データアクセス管理: オフチェーンデータへのアクセスは厳格に管理し、暗号化技術を使用して保護。

  • 複数ウォレット: 個人ユーザーは複数のウォレットを持ち、1つのアドレスで全ての取引を管理しない。企業は基本的に1つのアドレスを使用。

6. トランザクション管理

  • トークンの管理: トークンの発行、移動、償還などのトランザクションはブロックチェーンで管理。

  • 参照先の記録: 個別の利用データはオフチェーンに保持し、ブロックチェーン上には参照コードのみを記録。

7. データ利用と財源化

  • データの販売: 個人が特定されない形でデータを市区町村に販売し、その収益を地域の財源とする。

  • マーケティングへの利用制限: 企業が個別の顧客データをマーケティングに使用することを防止するため、プライバシー保護を徹底。

8. 災害時・障害時対応

  • バックアップ: オフチェーンデータおよびブロックチェーンの定期的なバックアップを行う。

  • 復旧計画: システム障害や災害発生時における復旧手順を明確に定義。

9. 規制遵守

  • 法的要件: 地域通貨の発行・運用に関して、現行法規に準拠し、必要なコンプライアンス体制を整備。

  • 契約と利用規約: 地域通貨利用に関する契約書・利用規約を作成し、ユーザーと企業に明示。

10. フィードバックと改善

  • フィードバック収集: 利用者からのフィードバックを定期的に収集し、システムや運用方法の改善に反映。

  • パイロットプログラム: フルスケール導入前にパイロットプログラムを実施し、実用性と課題を評価。

要件定義書を作成した時のプロンプト

システム開発に携わる方で生成AIを使っている方なら分かるかと思いますが、普通に要件定義を作成させると抽象的でアバウトな回答が返ってきます。

ですので地域通貨の発行タイミングや発行条件、利用フロー、有効期限などは指示しつつ、明らかに私の意図とは異なる箇所は更に修正指示して作成しました。

あとはブロックチェーンアカウントの実装に関するアカウントアブストラクションについての記述が消えていたり、最後にまとめる時にどうしても一般化・抽象化する傾向があります。

後半は指示が無かったので具体的なアプローチまで踏み込まず、ありきたりな回答になっています。

最近は生成AIで作ったであろう資料を見ることも増えましたが、間違いではないが当たり障りがなくて判断材料としては使えないことが多いです。

まだAIだけで開発資料を作るのは難しいですが、手直しする前提で使えば、かなり便利だと思います。

説明動画

この要件定義書を元にNoLangを使って説明動画を作ったのが下記です。

こちらは作ったものの要件定義書の説明というよりはプレゼンっぽくなってしまったので、開発現場で使うよりは利用方法や概要説明などに使うのが良さそうです。

ただ画像は差し替えたものの、簡単にこういった動画が作れるようになったのは素晴らしい技術の進歩だと感じました。

字幕に読点が多いのは、読点が無いと読むスピードが早すぎたのでスピード調節のために多めに入れています。

AIでシステムエンジニアが要らなくなるのではとも言われていますが、AIを上手く活用しないと開発スピードにもついていけなくなる時代が近づいているなと実感しました。

ありがとうございました。


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