ご無沙汰しております。 職場の異動もあり、何やかんやと忙しくしております。 第38回口腔腫瘍学会のポスターを書きました。 原画はポスターのサイズに合わせてA2で描いたので大変でした。 色付けはいつものPhotoshopですが、 透過度を30%くらいにしたブラシツールで描くことで ふんわりと簡単に色付けすることを覚えました。 A2の模造紙に下絵描いて清書して、トレーシングペーパーでペン書きして、 スキャンしたのが上の絵です。 下は色塗り途中です。 空ですねー。青空と雲が書き
PCのデータを整理していて、出てきた昔のメモを読んで興奮しました。 2014年頭頸部癌学会教育セミナー、名大耳鼻科の藤本先生の講演から。 ---- ---- ---- ---- 難しい評価は誰もやってくれない。やってくれる評価法を作る。 評価法を作るだけでは、患者は何も得しない。 最終状態を予想して示す。絶望させない。予想外になることが問題。 手術記録をきちんと書く。定型的にとか書かない。 障害と向き合う。全員を救う。 頭頸部癌患者が不幸になってはいけない。絶対うまくいく手術
2017-06-26 時点のデータです。 【手術手技】 腸骨皮弁挙上 鼠径皮弁による可動部舌半切後再建 鼠径皮弁挙上 【医療用イラスト】 遊離3骨弁 上下顎再建 【医療用素材画】 前外側大腿皮弁 鼠径皮弁 腸骨皮弁 下口腔シェーマ 腓骨皮弁 腹直筋皮弁 前腕皮弁 【PRIVATE】 こんなイラスト書きました
久しぶりの更新です。 ようやく「腸骨皮弁挙上」を完成させました。 いくつかの講習会でまさに腸骨皮弁挙上方法について聞かれたので、気が向いたこの時期に急いで仕上げました。 ついでに、いくつか素材画もアップしたので、目次も作りました。 頭頚部再建に使われる移植組織はいろいろありますが、前腕、腹直筋、腓骨の3大Graftはすでにインストラクションシリーズで描き、うちで他よりもよく使う鼠径と腸骨をようやくアップしました。前外側大腿皮弁も多いのですが、あまり書くことがないし、他の施設
と言う人がいるけれど、僕はそうは思いません。だったら、芸大美術科卒のみんなに外科医免許をあげればよいのです。 得意不得意もあります。イラストを書くためには多少の技術も必要です。アナログでは絵具やペンの使い方、デジタルではアプリケーションの使い方です。興味がなければ勉強もしません。 でも形成外科医には「絵心」はあった方がいいと思います。単純な幾何学ですし、技術も不要です。 絵の利点は、目に見えないものや言葉で表現しにくいことを表現できることと、その表現方法が瞬間的
とは聞かれていないけど、書いておきます。 きっかけは外科医仲間に紹介されたことです。 私自身は物ぐさで社会性や情報に疎いので、自分ではこれらに参入することはなかなかなかったでしょう。 外科医、特にバリエーションの多い形成、再建外科医が手術手技を勉強する方法は主に、①上司や仲間など身近な人から直接学ぶ、②教科書やネット、③他の施設に行くか、他の施設の先生にきてもらう、の3つがあります。①だけだと、その上司や仲間がいる限り同じ施設で自分の仕事を続ける意味がなくなってし
と聞かれるけれど、そうなのです。 私は頭頸部再建外科医で、主な治療対象は頭頸部癌です。頭頸部は、頭と頸(首)の部分と書きますが、顔も含めて首から上全部のことです。 一般にガンと呼ばれるものには、上皮性がんや肉腫も含まれるており、それこそどこにでもできます。でも、よくできるのは上皮性の癌で、主に粘膜や皮膚にできます。舌癌や喉頭癌は比較的多く、著名な方が罹患したというニュースもあります。それ以外にも、鼻の中、副鼻腔とよばれる頬や眉間の奥、歯グキ、ほっぺたの裏側、のどちんこ