SARA

脚本を書き、演出をして、市民活動をしたりしています。 乳がんステージIIIC。 天使ママ。

SARA

脚本を書き、演出をして、市民活動をしたりしています。 乳がんステージIIIC。 天使ママ。

最近の記事

国会中継がバラエティより面白い。(今日だけね)

風邪引きな私は、今日たっぷり国会中継を見た。 今日の質疑応答は、自民党の清和会のパーティー券のノルマを超えた分の「還付金」について、それをもらった各議員事務所が「雑所得」として帳簿に記帳しなければならなかったのに、しなかった...つまり「裏金を得ていた」と言われれるような状況があったわけだけど、当の議員はそれを把握していたのか、いなかったのか?が争点。 私はノンポリだし、昂った質疑応答は見ているだけでストレスを感じてしまうので、普段は国会中継は見ない。 今日は風邪引いて

    • がん患者のうつにとある漢方薬が効いた本当の話

      最初にお断りするが、これは怪しい民間療法についての記事ではない。 かなり正統派。普通に正統派。私、正統派。 正統派にしか生きられない乳がん女が正当派漢方薬を飲んで、ストライクゾーンにがっつりはまった正当な話である。 そう、私は乳がんサバイバーである。 2017年、年の瀬も迫り、ついでに長男のセンター試験も目前に迫ったある土曜の朝、近所の古い病院の古い診察室で古い医者…じゃなくて初老のドクターに「あなたは乳がんステージ3のCです」と告げられた。 頭真っ白、お顔真っ青、お財

      • 君たちはどう生きるか?...は、あの時代設定にする必要があったのか?

        (ネタバレあります) 「君たちはどう生きるか」 宮崎駿監督はどう生きているか?かなり好き放題に生きている! けど、きっと何回も「これじゃあ、わかりませんよ!」って、(誰かに)言われて直しを入れたんだろうな〜と勝手に想像します。 一生懸命わかりやすくした痕跡を、そこかしこに見たような気がします。 しかし、しかし、もう笑っちゃうくらい、ザ・宮崎アニメ。 キャラクターは、少年と、少女と、ババアとジジイと、男まさりの女性という、宮崎アニメの典型的な布陣。 もちろん、もののけも

        • 夏…日航機墜落事故の刑事責任は誰も取らなかった

          (写真の飛行機は事故機ではありません) 1984年夏。 日航機123便に乗っていた乗客のすべての姓名が新聞に掲載された。 524人の乗客・乗務員の中で助かったのは4人。偶然4人とも女性だったので、女性の生命力は強いと、当時、巷で囁かれた。 80年代は、まだ女性は社会的に弱かった時代だが、遺族会の事務局となり、中心となって行動したのも女性だ。 事故で9歳の息子を亡くした母親だった。 彼女は遺族会の代表として、日航、ボーイング社、運輸省という大きな組織の責任追及を続けた。

        • 国会中継がバラエティより面白い。(今日だけね)

        • がん患者のうつにとある漢方薬が効いた本当の話

        • 君たちはどう生きるか?...は、あの時代設定にする必要があったのか?

        • 夏…日航機墜落事故の刑事責任は誰も取らなかった

          FOREVER 3〜松田直樹は蘇る

          今日は12年前、あるサッカー選手が亡くなった日。 それは練習中に起きた。 彼の心臓が突然に止まった。 取り囲んだ大勢の選手たち、スタッフたち。 心臓マッサージをする人もいた。 だけど誰も彼を救えなかった。 若かった。 強かった。 元日本代表。 子供もいる父親だった。 筆者はサッカーがわからない。 けど、この選手のことは、なぜか顔を知っている。 得点後、宙に力強く拳を突き上げる腕の角度さえ脳裏に焼きついている。 この選手は華があった。人懐こかった。 勝敗は関

          FOREVER 3〜松田直樹は蘇る

          いざ人間ドックにやって来た。ロッカーの鍵は900番。でもどこにもないから別使う。係の人がキョトンと言った「6番がないなんて?」 受診したのは脳ドックです‼️

          いざ人間ドックにやって来た。ロッカーの鍵は900番。でもどこにもないから別使う。係の人がキョトンと言った「6番がないなんて?」 受診したのは脳ドックです‼️

          花火大会が嫌い

          ゆうべは横浜の花火大会で2万人の人出だったそうだ。 見に行った人は、「人が多過ぎて横断歩道が渡りきれないくて、車が立ち往生して、誰も身動きできなかった。圧死するかと思った」そうである。 花火って、命の危険を犯してまで見に行く必要があるのか? 実は私は花火大会が嫌いである。 一人住まいの部屋で、「ドーン、ドーン」と音だけ聞こえてきた、20代最後の夏の夜以来、打ち上げ花火は私にとって腹立たしい存在になった。 一緒に見に行く男がいなかったから、と言ってしまえばそれまでだが

          花火大会が嫌い

          私史上最○のネイリストさんに会って〜一生懸命やってもできない人にどう対応すべきか〜

          一生懸命なのはわかるけど、金銭に見合った仕事ができない人はいる。 先日ネイルサロンに行った。 花のデザインを頼んだが、そのネイリストさんが描くものは、花びらにならず、ただの棒だった。サンプルデザインの花びらは1枚1枚が丸みを帯びた菱形(つまり、ふつうの花びらの形)。だが何回やり直しても彼女が描くのは細長い棒だ。(写真) 何度も塗っては拭き取り、塗っては拭き取りを繰り返す。 黙って見ていた私もついに「サンプルと、あなたの描いているものの違いはわかってる?」と聞いた。 彼女は

          私史上最○のネイリストさんに会って〜一生懸命やってもできない人にどう対応すべきか〜

          N君とバスに乗って 〜知的障害の美少年

          平日の朝。バスが遅れて、バス停はいつもと違う顔ぶれになった。 長身の若い男子がいた。20代前半。細い体つき。細いあご。 美しい色白の横顔….え? N君だ! 何年振りだろう! 長男と小学校が一緒で、たしかN君の方が一学年上だった。 N君が、バス停で目を引いたのは、ただ美しいからではなかった。 お母さんがそばにいた。二人は手を繋いでいた。 知的障害のある彼をお母さんが送ってきていたのだ。 お母さんもN君も、私は覚えているけれど、二人は私をわからない。 私は、昔、小学校の

          N君とバスに乗って 〜知的障害の美少年

          生きる悲しみを思う〜やまゆり園事件から7年〜

          今日、7月26日は7年前にやまゆり園事件が起きた日だ。 犯人は、障害者とのコミュニケーションが取れなくて、彼らに生きている価値がないと判断したと聞く。 私は子どもを3人産んで、うち2人が生まれつきの心臓病だった。 先天性心疾患では遺伝子に障害があり、脳を含めた多臓器へ影響が生じ、重度障害を持つ子もいる。格好つけずに言おう、その子たちとのコミュニケーションは確かに容易ではないぞ。私は何度も迷路にまよいこんだ。究極的には、その子を産んだお母さん以外は通じ合えないのではないか

          生きる悲しみを思う〜やまゆり園事件から7年〜

          風のなかで逝きたい...

          森を歩くのが好きだった。 朝露。樹木のにおい。 風が吹き抜け葉っぱがざわめく。 そんな朝が好きだ。 森の暗さが好きだ。 この前、ある学会に出かけた。 ACPという言葉を初めて知った。 アドバンスド ケア プラニング。 患者がどこでどう最期を迎えるか、事前に家族や医療者と話し合って、計画を立てておくことを言うらしい。 医療者たちは、本気で患者さんの最期の希望を叶えたいと思っているのが伝わってきた。 でも。 今の制度では、患者は病院または在宅で逝くしかないらしい。

          風のなかで逝きたい...