こっちが本当？INTIÑAN赤道博物館
INTIÑAN 赤道博物館
先日紹介した "Mitad del Mundo" 世界の中心記念碑ですが、記事の最後に「実は、科学的に測定すると赤道の真上ではない」ということを書きました。と言うのも、GPSで測定すると00°00'00 を示すのは世界の中心記念碑ではないらしいのです。そして、GPSで本当に赤道上だと示すのは、この博物館だと言われています。（ここも赤道からはずれているという説もありますが、一般人の私には真偽のほどはよくわかりません。笑）
本当の赤道の位置はさておき、この博物館、正直 "Mitad del Mundo" よりも面白かったと思うほど興味深い場所だったので、紹介していきたいと思います。
場所は、"Mitad del Mundo" から数百mの所にあり、歩いても5分くらいです。見学は、基本的にツアーの形で行われており、英語とスペイン語のどちらかを選びます。今回は、まだスペイン語がおぼつかないので、英語で説明をしてもらいました。6名ほど集まると、ツアーの開始です。
エクアドルの原住民について
ここでは、まずエクアドルの原住民インディヘナの人たちの生活の様子について説明を受けました。実は、エクアドルと一言で言っても、地域によって気候も違えば、住んでいる民族も違います。太平洋に面した地域をコスタ、私が現在住んでいるアンデス山脈地域をシエラ、そして東部のアマゾン地域をオリエンテと呼びます。そして、さらに大陸から約1000kｍ離れたガラパゴス諸島の4つの地域で構成されています。INTIÑANでは、その概要を分かりやすく学ぶことができます。英語も全て理解できたわけではないですが、アマゾンの部族が戦利品として敵の首をどのようにミイラ化して保存していたのかという話や、その他の地域の原住民の暮らしの話、ガラパゴス諸島の生物多様性の話まで、お兄さんが楽しく説明してくれました。
赤道上ではどうなる！？面白実験！！
そして、この野外博物館、最大の目玉は「赤道上では、どうなる？」という様々な実験です。
ひとつ目は、水の渦の巻き方の実験。水を貯めて栓を抜くと、どのように水が抜けていくかを実演してくれます。驚くことに、南半球側に置くのか、北半球側に置くのかで、渦を巻く方向が逆になるんです。と言うことは、日本とオーストラリアでは、水の栓を抜くと渦の巻き方が逆方向になるということ！？びっくりです！知らなかったのは、私だけですかね？さらに、赤道上では渦を巻くことはなく直下していくというのも驚きです。
北半球側、南半球側、赤道上、３か所の水の流れ方が異なるというのが面白い！！
その後、どうして渦の巻き方が逆になるのかと言う説明をしてもらいました。地球が自転する際に、赤道から外に向かって吹く風の流れによって渦のでき方が違う、この風の流れがあるから台風もできるんだという話でした。多分…（英語と物理の二重苦で仕組みを完全に理解できたとは思えないのが悲しい…）
そして、さらなる実験として、卵の実験。赤道上では簡単に釘の上に生卵が立てられるというのです。遠心力と重力の問題で、簡単に立てられるということで、全員が挑戦。一緒に説明を聞いていたうちのひとりだけ立てることができました。ちなみに不器用な私は無理でした。できた人には、証明書をプレゼントしてくれるということだったので、ちょっと残念です。
他にも、生卵が立つのと同じ理論で、赤道上を真っすぐ歩くのは難しいという実験もしました。私はそこまで難しさを実感できませんでした…
もちろん赤道上に来れば…
ここでも写真撮影は欠かせません！この赤い線こそが赤道！
このように様々な体験をさせてくれるインティニャン赤道博物館。いかがでしたか？物理も科学もほぼ知識がないことに加えて、その説明を全て英語で聞くという、私にとっては難易度高めでしたが、それでも体験型の説明でとても楽しむことができました。”Mitad del Mundo” の方が大きな施設で観光客もたくさん居ましたが、こちらにも足を延ばしてみる価値は十分にあると思います。
エクアドルに遊びに来てくれた際には案内しますので（笑）もう一回くらい行けるといいなと思っています！次回は、スペイン語のツアーに参加して、もう少し理解できるくらいにはなっておきたい！！
次回の記事は、世界遺産にも登録されているキト市内の旧市街と大聖堂についてです。早く自分の任地や活動のことについても書かなくてはと思いつつ、なかなか行き着いていませんが、週に１度は更新できるように頑張ります！
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