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世界初の世界遺産 キトの旧市街

キトの旧市街とは?

 エクアドルの首都キトにある旧市街は、1978年に初めて登録された世界遺産12件のうちのひとつです。赤道直下ながら、標高約2800mというアンデス山脈の中腹にあるおかげで、年中過ごしやすい気候です。かつては、インカ帝国の都市として栄えたキトですが、16世紀にコンキスタドール(スペイン人の征服者)の侵略の際には一度廃墟になりました。(スペインの侵略を受け、先住民自ら街を破壊したそう。)しかし、16世紀~17世紀にかけてスペイン人たちがその廃墟の上に新たな街を作り、それが現在のキトの旧市街の姿に繋がっています。このコロニアル建築群は、当時の建築物が多く残されており、南米有数の保存状態の良い歴史地区だと言われているそうです。

バシリカ教会 1階部分へ

 カトリック教会は、ローマ教皇の発行する公式文書によって、特に重要な教会堂をバシリカと呼んでいます。キトのバシリカ教会もその一つです。
 人が多くなる前に行こうということで、割と朝早めに出発。旧市街には9時前に到着しました。まずは、外で記念撮影!

本当に大きな大聖堂!

 バシリカ教会には、お金を払って入る入口が二つあります。まずは、2ドル支払い、大聖堂の1階部分に入りました。

ここが大聖堂1階部分の入り口
中に入ると、厳かな空気が漂っています。
教会の上の方には美しいステンドグラスが何枚も。そこから入る色とりどりの光が素敵です。
一枚、一枚じっくり見てしまう美しさ。
最後の晩餐の様子かな。
とにかくどのステンドグラスも息をのむ美しさです。
教会後方からの写真。どれだけ大きな大聖堂か伝わるかな?
日曜のミサに集まった人々

 見学をしていると、日曜日なのでミサが始まりました。私達旅行者にとっては歴史的な価値を感じて見学する教会ですが、このように地元の人たちにとっては未だに大切な信仰の対象となっているんだなと感じました。ミサの邪魔にならないように、静かに退散して、もう一つの入口へ。

バシリカ教会 塔の入口へ

 バシリカ教会には、お金を支払って入る入口が二つあり、そのもう一方が塔に登る入口です。ここも2ドル支払って入ります。

入る前にまずは、別の角度から記念撮影。
窓がハートの形になっています。
荘厳な佇まい。
右手がチケットオフィスになっているので、2ドル支払い、QRコードを受け取ります。

 途中まではエレベーターで行けますが、途中からはすごく急な螺旋階段を上っていきます。

まだ途中ですが、十分すごい!
頂上からはキトの旧市街が一望できます。
遠くに見えるのは、パネシージョの丘です。
塔は二つあり、あちらの塔にも登れるようです。

 下る際に、エレベーターを途中で降りると、教会の2階部分に行くことが出来ます。そこでは、この教会で最も美しく大きなステンドグラスを間近に見ることができます。

下から見上げた時には分からない細かな模様までくっきり。
修復作業をするスペースもありました。

バシリカ教会のもう一つの注目ポイント

 バシリカ教会を訪れた際には、その荘厳な佇まいと美しいステンドグラスの他に、ぜひ注目したいポイントがあります。それは、外壁のガーゴイルたち!ガーゴイルとは、雨どいの機能を持つ怪物の姿の彫刻のことです。キトのバシリカ教会のガーゴイルたちは、アマゾン地域やガラパゴス諸島などエクアドルを象徴する動物たちの姿をしています。

ユニークなガーゴイルたち

 アリクイやイルカ、ゾウガメやイグアナ、まだまだたくさんの動物たちが居ます。それを見つけるだけでもわくわくしますよね。ぜひ、バシリカ教会を訪れた際には、探してみてください。

サンフランシスコ聖堂・修道院

 サンフランシスコ聖堂・修道院はスペインによる征服後の1535年に建造が始まりました。完成までに70年の歳月を要した、この南アメリカ大陸最古の聖堂・修道院は、「アンデスのエル・エスコリアル宮殿」とも呼ばれるそうです。※エル・エスコリアル宮殿は、マドリード近郊にあります。

教会前は大きな広場になっています。
広場には多くの人がいました。

 残念ながら、中は写真撮影できず。ミサがあっていたため、入り口からこっそりのぞいただけですが、それでも分かる豪華絢爛な祭壇。黄金の輝きがまぶしかった!中の様子が気になる方は、ぜひ調べてみてください!一見の価値ありです!私も再度訪れた時には、中をゆっくり見学したい!

パネシージョの丘へ

 旧市街見学の最後は、バシリカ教会の塔の上からも見えていたパネシージョの丘へ向かいます。高さ180mほどの丘ですが、歩いて行くのは人気がないため危ないということでタクシーを使いました。

丘の頂上に立つ聖母像

 パネシージョの丘の頂上には、高さ約43mもの聖母像が立っています。サン・フランシスコ寺院博物館所蔵の「キトの聖母」がモデルになっているそうです。1975年に完成したこの像ですが、中は登れるようになっていました。お金を支払うようだったので、今回は登らず、周りを散策しました。

キトの市街地が一望できます。
聖母像が青空に映える!

 今回のキト旧市街観光は、ここまでです。まだまだ見どころはたくさんありますが、何せこの時点でエクアドルに着いて、まだ4日目。2年間の任期の中で、またゆっくり見て回りたいと思います。

 最近、なかなか更新できていませんでしたが、次回はいよいよ任地のコタカチへ。お楽しみに!


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