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JICA海外協力隊(再派遣) エクアドルへ
自己紹介
こんにちは。2023年7次隊でエクアドルに派遣されている美川沙央里と申します。職種は小学校教育です。福岡県で7年間小学校の教員として働いていました。今回は、退職して協力隊に参加しています。
さて、協力隊をご存じの方は、7次隊?と思った方もいらっしゃると思います。というのも、通常協力隊と言うのは春と秋に募集があり、合格者は長野県駒ケ根市と福島県二本松市にある訓練所に分かれて約2か月半の研修を行います。そこでの研修は、年間を通して4回に分けて行われるため、通常1次隊~4次隊までなんです。しかし、今回私は7次隊。これは、コロナ禍において任期半ばで強制帰国になってしまった人向けに作られた特別登録制度を利用して再派遣になったことを示しています。つまり、私も再派遣組のうちのひとりという訳です。(今回は70日間の研修も、現地での語学研修も免除されています。)
私の以前の任地は、ドミニカ共和国の首都サント・ドミンゴにある教員養成校でした。しかし、コロナ禍で約3ヵ月半しか滞在することがかないませんでした。というわけで、帰国になってから3年。ずっと再派遣の機会を待ち望んでいたのです。
そして、2023年4月。やっと再派遣の機会が巡ってきました。今回の任地はエクアドルのコタカチという町です。ほとんどの人が元の任地に戻る中、なぜ私が任地を変えたのか、どうして再派遣が今のタイミングなのか、なぜ退職しての参加になったのか等については、また別の記事に書きたいと思います。
エクアドルって、どんな所?
みなさん、エクアドルってどこにあるかご存じですか?エクアドルは、スペイン語で赤道という意味です。つまり、名前の通り赤道直下の国です。そう言われると、一年中暑いんでしょ?と思われる方も多いと思います。しかし、エクアドルには大きく3種類の気候があり、首都キトは中部山間地のシエラに位置するため(標高2800m)、年間を通して20℃前後という「常春」の街です。
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【基本データ】
面積:約25万㎢(本州と九州合わせたくらい)
人口:約1776万人
首都:キト(Quito)
言語:スペイン語
時差:14時間(日本の方が早い)
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出発~到着まで
出発~到着まで、どのくらいの時間がかかったのか、どのような経路で行ったのか気になる方もいらっしゃると思うので、紹介してみたいと思います。
【旅程】
出発日 4月26日(水)
11:00 福岡発(JL310便)
12:40 羽田着 ※今回は成田への移動がなくて助かりました!
18:45 羽田発(DL296便) ※約13時間のフライト
18:15 アトランタ着(アメリカ)⇒時差の関係で出発時間と変わりません。
※アトランタに一泊
4月27日(木)
15:50 アトランタ発(DL633)
20:05 キト着
結局、乗り換えやアトランタ泊の時間も含めると、自宅を出発してほぼ2日間移動にかかった計算になります。さすが、地球の裏側!とは言え、これはあくまで旅程。仕方のないこととは言え、スムーズにいかずに焦った場面もありました。
到着までのゴタゴタ
ここからは、余談ですが、実は、羽田の時点で機体点検でトラブルが発生。「解決の目途が立たないので、もしかしたら飛行機が飛ばないかも…。別の場所で一度乗り換えてアトランタまで行けば、キト行きの便に間に合うかもしれませんがどうしますか?」とまで言われて、困惑。結局、無事に3時間遅れで飛んだので、まずは第一関門突破です。
次に、アトランタ空港。ホテル行きのシャトルバスは国内線ターミナルからしか出ていないため、国際線から国内線へ移動。空港の入国審査を公用パスポートの力を使って(笑)、難なく通り抜けたまでは良かったのですが、自分たちが泊まるホテル行きのシャトルバスが待っても待っても来ない!飛行機が遅延したため、あっという間に夜の10時半に。途方に暮れていると、優しいタクシーの運転手さんがホテルに電話してくれました。「30分ごとに来るから」と言われ、もう少し待つことに。すると、自分たちの泊まるホテルとは違うホテルの名前を付けたシャトルバスが。遠くからさっきの運転手さんが、「そのバスだよ!」と叫んでくれたため、慌てて確認して乗車。「いや、ホテルの名前違うやん、分かるわけないやん。」という心境でしたが、人の優しさに助けられて無事にホテル到着。
翌朝。シャトルバスで国内線に着き、「国際線に行きたいんですが…」と尋ねると、係員にいろいろ説明された結果、理解しきれずに「???」。結局係員のおじちゃんは、私たちが全く理解できていないのを察して、チェックインカウンターまで連れて行ってくれて、手続き中もずっと待っていてくれました。そして、次の手荷物検査場まで付いて来てくれて、「ここを通り抜けたら地下鉄に乗って、Eゲートまで行くんだよ」と念押し。本当におじちゃんの優しさに助けられました。それにしても、国内線で国際線のチェックイン手続きも、手荷物検査もしてしまうなんて、スーツケース早めに預けられて楽だけど、分かりにくい!笑 その後、地下鉄がなぜか止まっていて結局Eゲートまで30分弱、重たいリュックを持って歩くという罰ゲームのような事態が待っていました。笑
まあ、こうやって振り返るとキトに着くまでに、ちょっとしたハプニングがたくさんありましたが、もう一人のボランティアと一緒だったので本当に良かった。これ一人だったら心細すぎる…
時間的にも、精神的にも本当に長旅でした!2年後の帰国の際はひとりなので、何事もありませんように!笑
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