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「オーブ。あれ」 ティノの声に、ティナは我に返った。いけない。過去に入り浸って、ぼんや…
「わたしたち、名前〝も〟似てるね」 ティナが胸の騒めきの正体を探っている時、ティノは小…
ティナとティノは、海岸沿いで目撃されたオーブを探すため、海辺まで足を運んでいた。クマの…
お茶会といえども、何も、世間話にばかり花を咲かせるわけでもなかった。 リコリスたちは…
顔も髪型もそっくりな姉妹は、いつも一緒にいる。姉は二十歳になるかどうかの頃で、妹は十歳…
「まあ、皆さんお揃いで。訪ねて来てくださるなんて、嬉しいですわ」 桃色の頬に手を添えて…
リコリスからローズウォーターを受け取った年若い女性――レイラは、複雑そうな表情をしている。眉根を寄せまいと堪えているが、堪え切れていない。形の良い唇は歪み、とうとう、ぎゅっと目を瞑った。何かを必死に耐えている様子は、とても面白……いや、可哀そうだ。 「……ありがとう、リコリス。有難く使わせてもらう」 レイラが絞り出した言葉は、リコリスへの礼だった。瞼を上げて、リコリスを見た後、すぐさま顔を逸らす。レイラの頬は、微かに赤くなっていた。 レイラは剣術を好む女性だ。年は
いつも修道服を着ているエレノアは、アーモンドのような目をした美しい少女だ。 くりっと…
さて、今度こそ、創作ギルド《SSQuest》のギルド長・リコリスの話を記そう。 深緑色の柔…
ところで、「創作ギルド《SSQuest》の拠点がどこに存在しているのか」を知る者はいない。ど…
〝今回は、創作ギルド《SSQuest》のギルド長・リコリスを紹介しよう〟 〝いや、その前に、リ…