日本と海外の教育の違い
S&S Kidsです。
年度末のこの時期に、
寒暖差が激しい日々が続いてますね。
どうぞみなさまご自愛くださいませ。
さて、本日は教育について。
少し前ですが、将棋の藤井プロが幼児期に受けていた
「モンテッソーリ教育」について話題になりました。
その他、「シュタイナー教育」だったり、「レッジョエミリア教育」など、
海外の教育法が注目を集めています。
世界7大教育法、などと呼ばれる教育法があり、
それぞれ具体的な教育法について知っていきたいところではありますが、
そもそも日本と海外の学校教育の違いについて、
どんな特徴があるのか、みなさまご存じでしょうか?
まず今回は日本と海外の学校教育制度を比較したいと思います。
国によって教育方針や教育制度はさまざまで、
比較してみると違いは明確です。
日本の教育と海外の教育、
手法は違ってもそれぞれに優れた点があります。
日本の学校教育の特徴
まず日本の教育は、
全員が同じレベルを目指して教育することが前提です。
また、日本の教育はできることが当たり前とされ、
できないことは指導の対象となるといった特徴も存在します。
例えば、合格するまで何度もテストをしたり、
全教科の成績をまんべんなく伸ばすことを目指したりする特徴も挙げられます。
この教育方法によって、諦めず繰り返し取り組む姿勢を身につけ、
努力によって能力を伸ばせるという傾向があります。
その他、
・生徒が所属するクラス・教室が決められている
・先生たちが集まる職員室がある
・給食がある
・生徒たちが教室や施設の掃除をする
・行事ごとが多い
・義務教育課程において留年はない
これらも日本の学校の特徴です。
欧米の学校などはカフェテリアで食事をするのが一般的ですが、
日本の給食は栄養士が考えた献立であり、栄養面は優れています。
給食は子供の食育に大きく貢献しています。
また、掃除に関しても、海外では業者に任せることが主流となっています。
日本の街が比較的きれいに保たれているのは、国民性もありますが、
この教育方法のおかげかもしれません。
そして、日本の学校は、入学式、卒業式や運動会、文化祭など
一年を通して多くの行事があります。
行事という全体目標に向かって全員で取り組むことで、
連帯感やチーム力、企画力などを育む機会を作っています。
制服・体操着があること、上履き、運動靴、体育館シューズと
履物が変わるということも日本教育の特徴です。
TPOに合わせて服装を選ぶ、日本の文化に大きく関係しています。
海外の学校教育の特徴
一方海外では、
日本のように“みんな一緒"の教育ではなく、
生徒それぞれの能力に合わせた教育を行なうのが特徴的です。
そのため、できないことを叱ったり注意したりすることよりも、
それぞれの能力や才能を伸ばすことに重点を置いています。
また、海外は日本でありがちな暗記型・知識詰め込み型教育ではなく、
考えて導き出すことを重視した教育です。
そのため、日本のような暗記力が問われるテストをすることはほとんどありません。
学校から課される宿題も、
自分で調べたり考えたりしなければならないものが多く、
決まった解答があるものよりも、
いくつもの答えがあるような問題が出されます。
暗記する力よりも、生徒自身の自主性・主体性を尊重し、
学習への探究心を育むことを重要視しているといえるでしょう。
そして、海外では義務教育中であっても
留年があることは日本と大きく違う点です。
日本では、どれほど成績が悪くても
義務教育中に留年することはありません。
良くも悪くも、生まれた年が同じ生徒は、
同じ教育を受けることとなります。
海外では、できないことを強く批判されることは少ないのですが、
進級できるレベルに達していないと
学校や保護者が判断すれば、進級はできません。
反対に、成績が優秀であれば、飛び級をすることもあります。
年齢ではなく、個人の能力に応じた学年に配置するというのが
一般的な考え方のようです。
教育年数
また、日本の学校と海外の学校で大きく異なるのは、教育年数です。
日本では、小学校が6年、中学校と高校がそれぞれ3年ずつの計12年が
一般的な教育年数ですよね。
しかし、海外の学校はこの教育年数がそれぞれ異なります。
例えばドイツでは、小学校が4年、中学校が6~9年、高校が4~7年と
定まっていません。学校の教育制度もそれに応じて変化していきます。
教育レベルが高いといわれるフィンランドの義務教育は
9・3・3制で、7歳から入学します。
他人と比較するような教育はせず、授業においてのテストは行ないません。
“自分のために勉強している"という意識を持たせる教育方針のためか、
子どもの読書量が非常に多いのが特徴です。
また、アメリカは各州の裁量によって、
大きく制度が異なることが特徴的です。
義務教育の年数、小・中・高の修業年数のほか、
カリキュラムや教科書、休日の設定まで
各学校区が定めることとなっています。
学校区によって教育レベルが異なるため、
住むエリアを教育レベルで選ぶ家庭も多いようです。
お隣の韓国は、学歴社会の色濃い国の一つで、
大学入試は戦争ともいわれるほど過酷とされています。
教育課程は6・3・3制で、日本と同じです。
このように比較していきますと、
日本の国民性もみえてきますよね。
「教育」は、英語で“エデュケーション"です。
この言葉には“外へ導く"という意味があります。
この言葉どおり、教育は“教える"というよりも、
「生徒一人ひとりの可能性を導き出す・個々の力を伸ばす」という意識が
大切のように感じます。
最近は、日本においても幼児教育として
海外の教育メソッドを取り入れた幼稚園、保育園が増えているため、
国内でも海外の教育方法で学びを受けることができます。
よくもわるくも、この学校教育制度とあわせて
お子さまにあった手法を選択していくことも必要ですね。
教育制度の違い、いかがでしたか?
海外の教育法もひとつずつ知っていきたいと思います。
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