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嫌いなもの集めの話

皆さんは何か集めてるものがありますか?
それは好きなものですか?嫌いなものですか?

ほぼほぼ、答えは「好きなもの」だと思います。
何でわざわざ嫌いなものを集めなきゃいけないんだって思いますよね。

ここで私の話なんですが、私、「好きなもの」が分からないんです。嫌いなものは分かります。
「やや好き」までは分かります。
「すごく好き」が分からない。

それで、絵を描く時に「やや好き」をお手本に模写したり研究したりしたんですね。そうしたら手垢のついた二番煎じ以下のものしか描けなかったんです。やる気無くしますよね。

巷には「好きなものを楽しんで描けば上手くなる」なーんて言葉があちらこちらにあります。
でも私はやる気を無くした。

そこで、逆を行こうと思ったんです。
「絶対に描きたくないものは描かない」
「絶対にやりたくない事はしない」

私の嫌いなものを挙げますね。
緻密な絵、色数の多い絵、線の強弱、計算された絵、商標がありそうな形や色、下ネタ、アオリフカンパース

絵描きとしてはどうかと思います。
でも、だからこそ自分らしい絵が描けるようになってきた。
すると、好きな絵に近付いてたんです。(思い込みかもしれないけど)
好きな絵はディック・ブルーナ、レオ・レオニ、アーノルド・ローベル

お分かり頂けるだろうか(23/11/29)
嫌いなものが省かれた絵(25/1/2)

可愛さが全然違うんですよ。
(作者の感想です)
色数変わらないのにまとまりが出てる。
(作者の感想です)

何が言いたいかというと、好きなものが見つかって無くても良いよ、って事です。何なら見つからなくてもいい。それは一生かけて探せばいい。

それよりも、自分の嫌いセンサーを大事にして欲しい。絶対に宝物になります。

あとは、興味を持ったことや好奇心が湧いたことにはどんどん挑戦して経験してほしい!デモデモダッテしてるなんて勿体ない!


なーんて、自分も今岐路に立ってて「デモデモダッテ」してるんですけどね。やってみなくちゃ分からないから「とりあえず」やってみようと思います。

今年の私にご期待ください!
12月の展覧会来てくださってありがとうございました!

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櫻井彰真
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