ゲームが趣味という罠

自己紹介で趣味は何ですかと問われると困る。

ゲームと答えてみるけど、ゲームとはある程度上手くならないと楽しめないある種敷居の高い、排他的な娯楽だから、相手がゲーム好きで無ければ話題が広がらない。

しかも一口にゲーマーと言えど色々で、僕自身、Apexやら第五人格やらウイイレやらモンストやら言われても分からない。
実家暮らしなため一人暮らし勢のように部屋にゲーミングPCを置いて夜通しチャットとかやりづらいし、自転車通学なため電車通学のように暇な時間スマホゲーをやるという習慣も身に付かなかった。
高校はスマホ禁止だったし、そもそも一緒にゲームをする友達もいなかった。

何のゲームにハマるかは本人の気質と外的要因によって決まると思われるが、僕は任天堂のゲームとか好きですというタイプのゲーマーである。
なぜそうなったかと問われると、まず気質として子どもの頃はグロい系が嫌いだったからCERO基準の低いソフトを選びがちだった。
かつ妹がいるのでなるべく妹や家族と遊べるものを選ぶと自然と任天堂に落ち着いた。

また、妹と遊ぶということを前提にすると求められるプレイスキルは上手さよりも楽しませる手加減の仕方なため、オンライン対戦ゲームで高みを目指すというプレイスタイルとは親和性が低かった。
これが弟なら何か違ったかもしれないが、女の子というのは大抵ゲームは好きじゃないので、自発的にスマブラの復帰方法を習得するということは期待できない。
懇切丁寧に説明してやっとロゼッタのクソ高上Bで復帰してくれるのが関の山である。

さらに付け加えると、僕は身内同士で対戦ができる、スマブラのようなゲームが好きだ。
うってかわって昨今の時流はオフライン対戦よりオンライン協力のようだ。
オンライン協力は平和といえば平和だが、結局どちらかやりこんでいる方がずっとキャリーし続けるという感じになる。
合体技！みたいなのが無いなら、モンハンをソロでやってもマルチでやってもあまり変わらない感がある。
まあモンハンは1人でやっても面白いからやるし、友達ともするが。

やはり直接対決した方が一緒にプレイしている感じがして良いと感じている。
スマブラをわちゃわちゃしながらプレイしたい。
どうにも勝ち負けに拘り過ぎるタイプの人は、負けるのを嫌って、負けるとあからさまに不機嫌になってしまうから身内対戦をしなくなる傾向があると思う。
その点、勝っても負けても楽しい派は抜きんでて強くはなれないが、そういった問題とは縁がない。
ここは兄弟が妹であることによる人格形成だろうか。

まあそういう訳で、僕は任天堂エンジョイ勢な訳だが、これが何と言うか、ほんのりウケが悪い。
マリオ、スプラ、スマブラ、マリカ、ポケモン、モンハン、ぷよぷよ、太鼓の達人、…色々やっているソフトを並べてみても、これら全てまあまあメジャーな割に、案外相手とやっているゲームが被らないのだ。
あと、メジャー所ばかり列挙してもその人の特性が見えてこない。

本当にゲーマーな人は銃で撃つゲームとか、俯瞰視点で協力対戦するゲームをしてレートの高みを目指している。
ライトゲーマーは電車でモンストやツムツムをしている。
なんだかよく分からないゲーマーはPCで恐竜を捕まえるゲームや写真を見て場所を当てるゲームをしている。
いずれにせよ意味不明。
まあ、なんとなく性格や生活スタイル、交友関係を推し測れるだけマシかもしれない。

ゲームというと単に仮想世界な訳で、そこで何を楽しむのは千差万別である。
趣味を聞かれてゲームと答えるのは、人生ですと答えるくらい無意味な返答なのかもしれない。

ああ、なんてまとまりのない文章。