常識は嘘だらけ

人から言葉を奪えば、人と動物を比べて大きな差異がなくなる。

意識も感情も、動物にある、人間にもある。

言葉の起源や、言葉を使うことの限界。

今、私が一番関心をもっていること。


地域社会で暮らしていると、

人は円熟するというのは、うそだと思う。

年寄りは賢くない、人格が優れていることもない。

若者と年寄りの違いは、元気がないという違いだけ。


世間一般で常識になっていることに、

うそがいっぱいある。


一つは、死について。

多くの人は、死は苦しいと思っていますが、

私は73年の人生経験から、気持ちいい体験になると思っています。

ガンの末期などで、痛みを除く治療が適切でないと、苦痛はありますが、

多くは短い期間です。


一つ、障害について。

多くの人は、重度障害は人を不幸にすると思っていますが、

私は、重度障害は人を幸せにすると思っています。

特に、子どもが重度障害になれば親は幸せになれます。


一つ、真実や正義について。

多くの人は、言葉や概念、科学などで、

この世の真実を突き止め説明できると思っていますが、

私は言葉や概念を使う限りできないと思っています。

言葉や概念は道具にすぎません。

道具がいくら発達しても、真実や正義を明らかにすることはできないでしょう。


一つ、自己意識について。

多くの人は、私や自分があると思っています。

私は、自分はないと思います。

人の脳がつくった思い込み・虚像です。


一つ、人の知恵について。

多くの人は、人は賢くなれる、

人格や人間性の進歩を信じているようですが、

私は、人は死ぬまで愚かなままだと思います。賢くなれません。

人類の歴史を見ていれば、一目瞭然です。

殺し方はますます大規模に残酷になっています。


一つ、多くの人は、長生きが良いと思っていますが、

私は思いません。100年は長すぎます。

人の世に生を受けるのは、重い責務です。

責任から早く解放されたいというのが願いです。

多くの人は、生きてきた足跡というか、

自分が成し遂げた業績を残したいと思っているようです。

例えば、財産や会社や名誉や出版物など。


また、自伝を書きたいと思う人も多いようです。

世の中に貢献した事績です。

あるいは、自分の特異な人生経歴です。

私も、他人の伝記を書こうと思ったことがあります。

世の中には、無名だけど、価値ある生き方をした人は多いのです。


しかし、自分の自伝を書こうとは思いません。

自分を客観的に眺めるのは、私にはできません。

人は、通常、自分をきちんと見る目はもっていません。

人の能力を超えています。


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