大麻と日本の伝統文化
2015年12月「週刊SPA!」の表紙。
日本古来の大麻文化を取り戻したい!
大麻は有用な植物というだけではなく、
日本人の精神性にも大きくかかわっている。
安倍昭恵さんの顔と一緒に、上記の文字が表紙を飾っている。
この件に関しては、私も安倍さんと同意見である。
ただし、日本人の精神性にもかかわるという部分は納得できないが。
「大麻は日本の伝統文化で、日本文化の中心に位置してきた」と書いてある。
例えば、ヘンプは大麻草から作られる繊維で、日本の生活の中心にあった。
有史以前の古墳にも大麻が描かれている。
「大麻には清める力があると崇められきた。
神主たちは大麻草を葉を束ねて悪霊払いに使っていた。
花嫁は婚礼で、大麻で作った綿帽子をかぶって純潔を示した。
伊勢神宮では、今でも天照大神に捧げるために大麻が名前についた祭典を年に5回行っている。
かつて、子どもたちは、いい子だけが大麻のように立派に育つと言われていた。
大麻は背が高くて強い植物だからだ。」
上記は、「麻薬と人間」作品社 2021年2月発行より
日本は伝統的に大麻草を活用してきた社会だった。
1948年に麻薬取締法が成立、日本中にあった2万5千軒の大麻農家は閉鎖された。
薬物の嗜好について、日本は世界的にみて特殊だという。
ヘロイン、コカイン、アヘン、マリファナのような世界的主流な薬物が少ない。
覚せい剤(メタンフェタミンなど)が日本の薬物の中心。
違法薬物の使用者は、世界の成人人口の約5%、2億人という。
一方、日本では正確な調査がないが。数%程度という。
日本で覚せい剤が好まれるのは、
解雇される恐れがあるからだという。
覚せい剤なら、週末だけの使用が可能で、平日は勤務できるという。
つづく