青春の生き方
10代・20代の生き方
10代から20代を有意義に過ごすのが大切
という人生論は多い。
人の成長がもっとも盛んな頃。
勉強すれば何か国語も習得できる。
専門的な分野に集中すれば、
著しい発見ができるのもこの時期。
私の場合、この時期。
学校の勉強はほとんどしてない。
それ以外の経験と言っても、
誰でもできるようなアルバイト程度のことしか
やっていないので、
この時期に身に付けた技能や知識は
ほとんどない。
30才で、普通に勉強ができるようになり、
生まれて初めて、ようやく、
人並みのスタート地点に立てた、
というのが実感。
ただひたすら、
生きていた。
それが10代と20代。
もちろん、楽しいことは
いっぱいあった。
結婚もした、子どもも誕生した。
しかし、
吃音やら何やらで
正直、気持の安らぎはなかった。
困難の中をよく生き抜いたと思う。
それは、
私の大きな勲章かも。
自殺もしなかったし、
犯罪者にもならなかった。
とにかく、その頃の私は、
大きな自信に満ちていた。
そのお陰で、やっとのことで、
生き延びたのだと思う。
とにかく毎日、何度も、
「世界一強い人間になってやる」と
自分を激励していた。
吃音が軽くなるにつれて、
そんな願望もなくなった。