愛と友情
質問「他人を理解するために大切なことは何ですか?」
私の回答は下記。
質問の趣旨に逸脱するかもしれませんが。
私は、人を理解することは愛することに通じると思っています。
愛と言っても、異性愛ではなく、友愛ですが。
相手を知ること、相手の特殊な事情を深く知ること、即ち相手と深く関わることです。
相手を理解するだけでなく、目指すのは相互に理解しあう関係です。
他人を理解するため大切なことは、
相手と関わろうとする心のあり方だと思います。
つまり、相手をありのままに受け入れる、
全面的に肯定する、相手に対して、自分のこころを広げ受け止める。
そういう心のあり方です。
愛に通じるあり方です。
そういう心がないと、他人を理解するのが、すごく狭い意味となります。
自分にとって必要なところだけ理解する、というような限界です。
理解することと愛は同じだと、私は思います。
人を知れば知るほど、その人の特殊な事情が分かってきます。この世で、その人だけの特別性です。個性とも言えます。いい面も悪い面も、愚かなところも、頑張っているところもです。
全ての人は、その人だけのテーマを抱えています。一生、気付かない人も沢山います。
テーマは一つだけではありません。沢山持っている人もいます。しかし、テーマは人により多様なので、誰とも比較不能です。
今回、岸田さんを襲った若者も、彼だけの特殊な事情があります。当事者以外の他人が詳しく調べても、ある程度までしか知ることはできないでしょう。当人のこころの中は、本人さえも良く知らないのです。
互いに知らない人たちが偶然に出会い、時に愛し合い、長く関係を続けていれば、腐れ縁ともなり、また、運命共同体のように同志として深く信頼し合う関係がつくれるかもしれません。
人の愛や友情とはそんなものです。