死後の世界

質問「死後の世界は何があるのでしょうか?
またあるとしたら何があると思いますか?」

私の回答は下記。

死後の世界という前に、
死があるかどうか。それが問題です。

人は死ぬ直前に意識を失います。
眠りにおちいるのと同じです。
いつの間にか、気付かないうちに死んでいます。
眠りと違うのは、目覚めることがない眠りです。
眠りと同様に痛みも苦しさも感じないでしょう。

人が生きるのは、今、この瞬間だけです。
過去も未来にも生きることができません。
今、この瞬間が突然、消えてしまう。それが死です。

意識がなくなるので、人は、死を体験できません。
人にとって死は、体験できない故に、ないのと同様です。

死がないとするなら、当然、死後もないでしょう。

ただし、死がないのは、死ぬ当人にとってです。
死を迎える当人以外の周囲の人々から見れば、
死は歴然と存在します。死体があるからです。
しかし、死体は、死んだ当人にとって、まったくの異物です。
見ることもできない、触って感じることもできない、
死体の内部には意識さえありません。

死んだ当人にとって、死体はないに等しいのです。

因みに。74年生きている私の感想を述べると。
死は、生きることの最後の救いです。

生きてきたご褒美とも言えます。

これでやっと、自分や私や自我という狭い牢獄から解放されます。
とても喜ばしい、ほっとできる最高の栄誉です。

(2年前の回答です)

いいなと思ったら応援しよう!