ウクライナ占領後の世界
ロシアによるウクライナ占領後の世界を考えてみた。
表面に出てくるニュースで推測できる範囲です。
このたびの侵略は、おそらく半年前から計画していたことでしょう。
最終的な目標は、ウクライナの武装解除(国家の主権を奪う)と傀儡政権の樹立でしょう。
昨日のニュースで、ロシア側がウクライナ軍のクーデターを呼び掛けたといいいます。
傀儡政権はウクライナ軍を中心に作る予定なのでしょうか。
すでに、人選は終わっていると思われます。
国民の信任は不要です。ロシアが認めればOKです。
キエフの占拠には数日を要するでしょう。
ウクライナ軍の組織的抵抗は首都以外でのゲリラ戦になると予想されますが、1年以内には落ち着くでしょう。
傀儡政権が国民生活を安定できるかどうか、それが最大のポイントでしょう。
治安はロシア軍が中心となります。
警察機構の上部官僚を入れ替えるだけでは、警察を従順にはできませんが、抵抗は止むと思います。どちらにしても、ロシア側は、相当な資金投入を必要となります。
ウクライナ国民のサボタージュは長く続くでしょう。
国際社会の経済制裁は、限界があります。
中国がロシアを支えるからです。
ロシアと中国の間の決済は、ロシア側は石油や天然ガスで応じるでしょう。
中国からは日常品を中心に生活物質となるでしょう。
ドルに頼らない巨大な経済圏が出現します。
ドル世界との冷戦です。
新たな冷戦の始まり。
日本は、中国への投資を減らさざるを得ないと予想されます。
アメリカとヨーロッパも中国から、徐々に撤退する方向となります。
同時に、世界的な大不況なります。
不況となれば、エネルギー需要も減るので、西側には好都合ですが、その代償とし、経済成長はできなくなります。
特に、日本経済への影響は深刻です。
日本の経常収支の赤字が始まります。
円安が進み、金利も上昇傾向。
これは日本の財政には大危機です。
ここで、日本は軍備拡大と同時に、予算の削減を実現しなければいけなくなります。
当然、福祉の削減が始まります。
自民党政権は維持できなくなります。
世界を見ると、石油や天然ガスに依存しない経済へと向かい、
大変化が起こるかもしれません。脱クルマの時代です。
このたびの戦争は、人道に反する戦争犯罪に近いものです。
もし、戦争が落ち着き、プーチンさんが失脚するなら、国際社会の糾弾はキビシイものになるでしょう。
しかし、脱化石燃料に向けての、世界経済の変化は望ましいものです。
モノの生産やエネルギー多消費の経済から、ソフトや生活の質を中心価値とした経済への変化が起こるきっかけになれば、このたびの戦争も怪我の功名になるかもしれません。
このようにうまくいけばいいのですが、逆の方向に進む可能性も大きいです。
モノから精神価値への転換が起こるかどうかが、ポイントです。
思いつくままに書きました。