ガンの末期

近所の同級(あまり親しくない)が、

末期の胃ガンで食べられないという、

親しい友人がメールで助言を求めて来た。


「入院するように説得しているが、

云うことを聞かないという」。


私の返信は、

「入院はお勧めできない。

最期はひとりで迎えるのが、

最も有意義」。


入院したら、自分勝手ができない。

最期は納得できる死に方がしたいだろう。


彼の場合は、結婚していない、

家族が少ない。

自宅で最期を迎えるとき、介護してくれる人が

いないかもしれない。

それでも、入院すれば、自由がきかない、

好きな本を読んだり、好きな音楽を聴いたりが難しい。

好みの食べ物も自由にできない。


ガンの痛みはモルヒネで対応するしかない。


身体が弱ると、トイレにも行けなくなる。

それは訪問看護でいくらかカバー可能。


もはや、体裁やイイカッコはできない。

垂れ流しも覚悟して。

それも、一つの死に方。


私の妻の場合、

自宅での最期は大勢で見守った。

当人の意識も薄れている。

私には、苦しさも少ないような気がした。


私が死ぬときは、

最期まで自宅で。

たぶん、孤独死だろうが。

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