お金のない世の中 3
お金のない世の中を考えてきた
減額通貨について書いている。
時とともに減額していく通貨。
ゲゼルの時代、
コンピューターはなかった。
インターネットもなかった。
もちろん、スマホも。
現在なら、
スマホは、通貨機能を持っている。
銀行の口座と連動すれば、
全ての買い物は現金なしで可能。
現在社会で、現金をなくすことはすぐにでも可能。
スマホ口座で全て記録、
資産や収入の把握は100%正確にできる。
通貨を時間とともに減額させることなど、
いともたやすい。
問題は、財産が欲しいと思う人々がいること。
財産は何故必要になるのか。
一つ、将来が不安。
一つ、子どもたちに特別な教育を受けさせたり、
子どもたちの人生を楽にさせたい。
一つ、自分の家族に贅沢させたい。
主な理由は、この三つ。
将来への不安を人々が抱くのは、
富が偏在している現状から、
人々は自衛のために、
自分の家族は自分で守らなくてはならないと思うから。
そして、今ある富を有効に配分できない政治が最大問題。
未来社会では、教育が最重要となる。
人の人生が幸せなものになるには、
胎児や幼児からはじめて、老年や死を迎えるまで
成長段階に沿った、生涯学習が不可欠。
人は独りでは幸せになれない。
社会的動物である人は、
生涯にわたり人間同士の付き合い方に悩み苦しむ。
愛や友情や師弟関係、競争関係、
複雑な人間関係がストレスとなり、
精神的に患う人も多い。
生涯、必要な時、適切に専門家による支援が、
容易く受けられる学びのシステムが必要となる。
自分だけ贅沢したいと思う人は、
精神のどこかが病んでいると思われる。
おいしいものは皆で食べた方がずっと美味しい。
独りでこっそり美食しても、つまらないのではないだろうか。
続く