英才教育という虐待

何かと藤井君が話題になっている。
大谷さんと匹敵するくらい。
どちらも英才教育の典型。

藤井君は将棋教室で天才。
幼稚園年長で小6よりも強い。
すぐ、大会で優勝して、将棋の世界に入る。

教室の指導者が別れに訪れた彼に、
「名人を超える」ようにと励ます。

それから後、藤井君も
「名人を超える」とインタビューで答える。

英才教育は、このように人生を左右する。
まだ幼い年で、先輩たちの言うままになる。

世界は広い、
しかし、将棋の世界はあまりに狭い。

ここで成功しても、あまり役に立たない。

名誉や富や尊敬は勝ち得るかもしれないが。
果たして、生きたことになるだろうか。

まるで、誰かのロボットのように忠実になるだけ。

彼は、将棋のために生まれてきたようだと、
教室の指導者は言っている。

そんなことはあり得ない。
人生はそれほど単純ではない。

世界は広い。

テロリストになるために生まれてきたようだと、
言われるよりも、少しマシかもしれないが。

将棋はただのゲーム。
頭の体操の一つ。
一生をかけるにはあまりに軽い。

子どもの遊びの一つでしかない。

AIを超えることもできない。

もし、彼の周囲に、
少し賢い人がいれば、
将棋にのめり込む前に、
強く忠告していたかもしれない。

一旦、のめり込み、
依存症のように離れなくなれば、
すでに治療しがたい重症。

本人は、それでいいかもしれない。
将棋世界では注目のまと。
自尊感情は限りなく膨らむだろう。

もし、瞑想して、
自分の内面を見つめることがあれば、
空しさを抑えることができないだろう。

将棋は、人生の中で
限りなく小さな一片でしかない。

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