児童虐待

アムネスティは歴史もあるし、
大きな団体。
西欧では赤十字と同程度に有名。

死刑廃止条約や拷問禁止条約、
これらもアムネスティが主導して実現。

死刑や拷問がいけないと、
全世界が認めるようになったのも、
アムネスティの功績。
他にもいろいろとある。

私は日本の地方グループで活動したので、
世界の流れには直接関係していない。
間接的につながってはいるが。

地方で人権に関する学習会を
年に数回以上、19年にわたって続けた。

何か意味があったのだろうかと、思う。
自己満足はあったが。

アムネスティだけでは
物足りなく感じるので、
私はいろいろとやった。

その一つ、
困っている人を直接に支援すること。
私の周囲で一番困っているように見えた
Aに対する支援。
約15年くらい、
Aが死ぬまで続いた。

2回ほど、
刃物を突きつけられ、脅された。

Aは前科が多い。
15年の間に1回拘置所に数ケ月。
何度か、差し入れをした。
その他、
自己破産の手伝いなど、色々。

一番忘れがたい事件は、
児童虐待の現場に出くわしたこと。

Aが事実婚した相手の連れ子、
小3年くらいの女の子。

その子はすでに学校からの通報で、
保護施設に数週間隔離された過去があった。

Aは児童虐待の常習者。
Aはそれ以外に大きな問題がたくさん。
虐待はAには小さいこと。

私は暴行の現場に遭遇。
困ったな、と思った。

「やめろ」と言えば、
余計に油を注ぐようなもの。

対処の方法がなかった。

私はAに言った。
「こんな場面は見たくないから帰るよ」と

私が階段を下りかけたら、
Aの虐待は止まった。

そうか、
これもAの芝居なのか。

Aは付き合い始めて、
繰り返し繰り返し、私を試している。

これは死ぬまで続いた。

「この俺に接近してくる相手は、今まですべて
俺を騙そうとする人間だった、」
と思っているようだ。

何とかして私の尻尾を
つかもうとして、
Aは手を変え品を変えて、
私を試した。
時には刃物を突き付けて。

嘘をつくのは平気、
というよりも、それが普通。
自分では嘘を思っていない。

悪いことばかりしている、
人を騙したり、傷つけたりの常習者。
だから、多くの人に恨まれている。

仕返しが怖くて、
身体にも刃物を隠し、
部屋中が刃物だらけ。

あるとき、「何か楽しいことをしよう」と
私が言うと。

「楽しいとは何か分からない」という。

人から襲われるのを心配して、
24時間の緊張。
こころがリラックスできない。

楽しむことが分からないのも当然。

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