会社をクビになりかけた僕が信頼回復のためにやったこと
前回の有料記事で書いた通り、僕は10年ほど前、
正社員になって4ヶ月でひょんなことから逮捕され、
会社をクビになりかけました。(結果、減給と異動で済んだ)
今日はそんな僕が最短で信頼回復をするためにやったことを書きます。
今回は無料記事なので、色んな方の参考になれば幸いです。
前提
まず、僕が異動したのは当時立ち上がったばかりだった求人媒体掲載獲得の部署で、
当時は部長1人、古株バイト責任者1人、アポインター3-4名の小規模な組織でした。
部長以外の社員は1人もいなかったので、僕はこれを「手っ取り早く出世できるチャンスだ」と捉えました。
保険事業部の頃は先輩社員も多く、上のポストが詰まっている状態。
外回りをし続けていると組織全体の状況も掴みにくく、僕は後輩社員が入ってきて玉突き的に内勤になるチャンスを待っているような状態でした。
逮捕というかなりイレギュラーな形ではありましたが、「これは神様がくれたチャンスだ」と無理矢理思い込むことにしたのです。
やったこと - マインドセット
まず、当時仕事と同等かもしくはそれ以上の情熱を注いでいたアイドルオタク活動を辞めることにしました。
これは今でもそう思うのですが、人間のリソースは有限で、配分する対象が多いほど分散して希薄化していきます。
当時繰り返し読んでいた本に「男は人生のどこかで仕事のことしか考えられないような時期が必要だ」というような主旨のことが書いてあったこともあり、
「一旦全てを断ち切って、仕事に集中しよう」と決めました。
考えてみれば、僕は舞台俳優をやっていた頃、俳優の仕事ではほぼ1円も稼げませんでした。
にもかかわらず、当時の僕は自分の全人生、全リソースをフルベットしていたと思います。
なのに、いまお金をもらってできている仕事を中途半端にやっている自分に強い苛立ちを覚え、
僕は本気で「社長を目指して、死ぬ気で働く」ことを決意したのです。
やったこと - 行動
口でいくら「反省しています」と言っても、人間は行動で示されない限り信用することができない生き物です。
くわえて、僕は逮捕劇の際に発覚したTwitterアカウントで勤め先のブラック企業ぶりをたびたびネタにしてRTやお気に入りを稼いでいたので、
まず会社への忠誠心を示す必要もありました。
まずやったのは「誰よりも早く出社する」です。
ぶっちゃけ早く出社することで何故褒められたりするのかはいまだによくわかっていないのですが、
日本人、特におじさん世代はそういう自発的な行動が大好きです。
もし、これを読んでいる方で「会社で自分が一番だ」と思える武器がない、という方は、
ぜひ「毎朝一番乗りで出社する」をやってみてください。
それをすればあなたは「出社時間」という軸では一番になり、仕事の出来がイマイチでも何故か上司が優しかったり、
困った時に助けたくなるような存在になれると思います。
次に、「上司が何を期待しているかを読み取り、期待を超えにいく」ことを心掛けました。
当時異動してきた部署は、上述したようにかなり歪な組織で、
部長がクライアントワークから現場アポインターの管理まで全ての業務を兼任しており、かなりのハードワークをし続けていました。
ここで僕が現場の管理までをこなせるようになれば、部長はさらにクライアントワークや外部向けの仕事に注力できるのでは、と考え、
一般社員のうちからアポインターと積極的にコミニュケーションを取り、面倒を見るようにしたのです。
俳優時代に18歳で舞台の座長を務めた僕にとって、年上の部下への接し方は慣れたものでしたし、リーダーシップを取るのは得意でした。
もちろん、稼働時間内は誰よりも集中力高く電話をし、数字を作り続けることも忘れません。
目標を3件と言われれば4件、4件と言われれば5件を目指すようにし、
部長の僕への評価は急速に高まっていきました。
この部長とは以降師弟関係で、その後も右腕として色々な経験をさせてもらえました。
最後に、「とにかくがむしゃらに働く」ことです。
なんだかんだ言っても、結局はどれだけ集中力の高い状態で長く働き会社に貢献できるかどうか、
ここが抜け落ちてしまうと何をやっても小手先です。
僕は異動後から朝8時〜夜9時ぐらいまで働き続けました。
と言っても、BtoBのテレアポで一般社員なんて19時以降はまともに電話が繋がる客先もないし、
異動してきたばかりなので事務作業もたいしてありません。
そこで、「なんかやることないですか?」攻撃を部長にしました。
「なんかやることないですか?」はオススメです。
本当はやることを自分で探して、いつの間にかタスクを終わらせる、みたいなことができるとかっこいいのですが、
若いうちはよくわからないし、勝手なことして迷惑かけるのも嫌ですよね。
なので、率直に上司に聞きましょう。
「もう振れる仕事ないよ」と言われたらその時が定時です。
僕は最終的に振れる仕事がなくなり、エクセルやパワポの自主練を課されたりしてました。
また、18時になると部長が「30分休憩していいよ」と言ってきたのですが、僕はあえて10分経過した時点で無言でテレアポを再開させていました。
こういういい意味で意表をつく行動もオススメです。
上司も含め、ほとんどの大人が「仕事を率先してやりたがる人間は稀だ」と思っています。
ちょっと休憩を削るだけでその稀な人間になれるのです。
僕のように特別な才能のない凡人は活用するべきでしょう。
結果
僕は、当時異動した事業が成長期だったことの追い風もあり、2ヶ月目から圧倒的な数字を毎月叩き出して、すぐに減給分を元の水準に昇給させました。
それどころか、その数ヶ月後には働きぶりが認められチームリーダーに昇格したのです。
逮捕されてから半年も経たない時点でのことでした。
人生は山あり谷ありです。
どん底に落ちた人も、這い上がりたければ這い上がれます。
それどころか、それが逆に大きなチャンスや転機になることもあります。
僕の場合は運が良かっただけかもしれませんが、その運を引き寄せるために、まず愚直に行動しましょう。
まとめます。
まとめ
・何か成し遂げたいことがある場合は、一旦それに集中する。分散すると質も量も下がる。
・おじさん世代は無意味で無害な努力が大好き。まずは出社時間で一番になってみよう。
・上司の気持ちになって、上司の痒いところに手が届く部下になり、上司の期待を飛び越える部下を目指そう。
・とにかくがむしゃらに働こう。何をすればいいかわからない時は上司に聞いて指示をもらおう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。