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結婚記念日に離婚届不受理申出を提出した男の叫び 前編

結婚しろ、君はそれを悔やむだろう。結婚しなければ、君はそれを悔やむだろう。

セーレン・キェルケゴール

僕は4年前、コロナ禍真っただ中の2020年8月29日に結婚した。
3日前に先に長男が生まれてしまい、バタバタのおめでた婚だった。
翌年、2021年6月には35年ローンで一軒家も購入した。
2022年7月には二人目の子供が生まれ、雇われ社長も辞めて独立した。
全てがうまくいっていて、誰もが羨む幸せがそこにあった。

…そして今日、僕は前日に嫁に子供を連れて出て行かれ、離婚を阻止すべく離婚届不受理申出を提出した。
僕の家庭は現在進行形で離婚の危機に直面している。

「『書く』ことには、最初から残酷なものがひそんでいる」(柄谷行人)
これは全くその通りである。
いまこうして僕が自分の人生を書き記しただけでも、実際には「書かれ得ぬもの」が存在しており、それが全ての背景やコンテクストを欠如させてしまう。
書き方ひとつで意味が全く変わるというのは、残酷だ。

実際のところ、上に書き記した表面とは異なり、
僕のこれまでの結婚生活は一面では紛れもなく地獄だった。
うつ病にもかかってしまい、今もなかなか回復しない。
そして、今回の離婚騒動。
僕は離婚する気はなく、嫁は離婚すると譲らないので、恐らく裁判までもつれ込むと思われる。
どういった結果になろうと、僕も最後まで譲らないつもりだ。

ところで、僕は嫁との馴れ初めをあまり語ったことがないので、
出会いから今に至るまでを赤裸々に語りたいと思う。
これから裁判でお金もかかるので、カンパ代わりにでも購入して読んでもらえると嬉しい。


出会いはガールズバー

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