素人が「Tama Design University」講義シリーズを受けれるだけ受けてみた
「デザインやアートについて学びたいな」とふわっと思っていたところ、「Tama Design University」 というサイトがあることを知りました。
調べてみると企画しているTUBはさまざまな活動を行っているようでした。
せっかくなのでいくつかの講義を受講して、学んだことを追記する形でまとめていきたいと思います。
わりとボリュームのあるコンテンツですし、筆者はゆるゆる素人なので、ゆるっと考えたことを書き留めていくつもりです。
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Tama Design University
▽CUTTING EDGE
深澤 直人 「日常に溶け込むデザインとは?」
けっこう難しかった、、
けど統合デザインという概念を考え出した人ということで、なんとなくデザインの全体像を見た印象。
後半の定型(アーキテクチャ)の人が共通して持つ共感についての話からアフォーガンスについての話はとても面白かった!
菅 俊一「行動や判断の手がかりはデザインが可能なのか?」
群化(grouping)の話を中心に例を出しながら話が進んでいて、とても分かりやすくて面白かった。
特にデザイナーは制作物ではなく、制作物をきっかけに他人が「!」となるものを作ろうとしているというのが印象的だった。
コグニティブデザインについての講義だったけれど、他の講師が言う「デザイン」と根本の話は似ているのだと感じた。
▽CIRCULAR
(未視聴)
Tama Design High School
佐藤卓 「そもそも、デザインてなんだろう?」
とても興味深くて面白かった!
講師の方を存じ上げなかったけど、キシリトールやおいしい牛乳、デザインあ展をデザインされた方だった。
自分が日頃目にするものだったので、デザインはすべてのものにあると仰ってる意味が少し分かる気がした。
身近なもののデザインは「おしゃれ」とか「かっこいい」のではなくて、例えばおいしい牛乳ならどんな製法なのかなど、そのものをしっかり表せるように考えられていると知り、もっと色んなことを視点をもってみてみようと思った。
また折に触れてこの方の話を聞いてみたい!
山内祐輔「コミュニケーションとデザイン」
「あ、いいこと考えた!」というフレーズがとても印象的だった
最近頭で考えすぎてしまってると思っていたので、まさにと思う部分が多かった。
ワークが多く、ぜひ会場で聞きたい講義だった。
杉浦 太一「世界と教室を繋ぐ学びのデザイン」
「教育」についての講義なので、一番馴染みのあるテーマだった!
けど、それゆえに新しい知識という点では学びは少なかったかも、、、
あらゆる面から教育について考える人たちが増えていくといいと思った。
土井善晴 「料理というデザインされたもの」
自分はあまり食事に気を使ってこなかったので、新しい考え方や視点が多かった。
料理という形ではありつつも、デザインの根底は他の方と同じ部分が多いんだろうなと感じた。
草刈大介 「美術館におけるデザインの役割」
美術館に訪れた人が受け取る価値が変わっていっているということが印象的だった。
展覧会に行ってみたくなった!
確かに最近は「ファインアート(魅せるために作られたもの)を学ぶ・みる」ために美術館に行くというより、「エンタメ」として行くようなイメージがあるかも?
アートを見に美術館に行くという視点しかなかったけれど、その美術館自体もデザインが考えられているということに気づけてよかった。
その一方で展覧会では1つの大きなディレクションで進めていくより、もっと小さな価値が内包されてでもいいという話も印象に残った。
遠藤 大輔「デザインのしくみ:かたちの読み書き」
グラフィックデザイン=視覚的な読み書きという発想がとても面白かった。
数ある講義の中でも、新たな視点を得られたり、知識が結びついたりする点で、デザインの講義を受けている!という満足感が高いものだった。
鈴木八朗 「子どもの遊びと学びのデザイン」
保育の話だったけど「教育」として、ためになる話がたくさんあった。
確かに教員は意識せずに、学級経営や授業計画でデザインの思考を取り入れているよなと気づいた。
教育に関わる人は見ていて損はないと思う内容だった。
稲葉 裕美「知っておきたいデザイン基本のキ」
ほかな講義でいろんな講師がサラッと触れているところを、まとめたようなデザインの一番の基本についての講義。
ほかの講義見てるならわりと流し見でいいような気もした。
デザイン力を磨く方法として、言葉にする、衣食住にこだわるのは意識してやってみようと思った。
最近「やばい」で済ませてしまう気がしたから。
水野 学「デザイナーになるとこんなにも楽しい」
前に見た「知っておきたいデザイン基本のキ」はデザインとは?といった内容だったけど、こちらはタイトル通りデザイナーとは?といった内容で面白かった。
くまモンのデザイナーとは知らず驚いていたら、読みたいと思っていた本の著者でもあったのでさらに驚き!
講義も面白かったので、ぜひまた著書を読みたい。
松本理寿輝 「子どもと創発する社会のデザイン」
教育関係の講義みっつめ!
子どもたちのクリエイティブな事例は「あるある」と感じながらも面白く聞けた。
今までの講義は教員の学習会でもわりと聞く話が多かったけど、今回は視点がちょっと違う気がして面白かった。
スライドが教育ではあまり見ないような、デザイン的?アート的だったのが印象的だった。
山藤旅聞「価値創造の教育デザインと実践」
教員が一番食いつきよさそうな(賛否両論的な意味で)内容だった。
講義を通して改めて「学校で学ぶ意味」や「教師の意味」を考えさせられた。
長崎綱雄「デザインはかたち」
片手鍋のふちを延長したデザインについてや、目覚まし時計は角張った方がいいかrがあったほうがいいのかといった、自分の想像していたザ、デザインの話だったのが面白かった。
こういう話から新たな視点や考え方が出てきそう。
山本尚毅 「想像とデザイン」
安斎 勇樹「問いのデザイン」
軍事的世界観から冒険的世界観へかわるという話が面白かった。
日常で「戦い」とは至るところにあって真理と思ってしまうけど、そうだと言い切ってしまうと確かに受け入れがたいなと思ったし、そういう「なんかやだな」って気持ちはデザインに大切なのかもと思った。
学校の教室は力量の低い教師でも、40人近い子どもたちを統制できるようにデザインされている(認識の固定化の例)という話と、9つの点を一筆書きの4つの直線で結ぶ問題からの話がとても面白かった。
北崎 允子「インタラクションのデザイン」
これまでの講義をほぼすべて受けてきても、インタラクションという言葉が聞き馴染みなかったので面白かった。
デザインのことを学ぶうちに「教材研究」や「授業研究」ってデザインだったんだなと思うことが多かったけど、それらを的確に表す言葉が「インタラクションデザイン」だと思った。
「インタラクションデザインとは即興劇ができること」と言うのが印象的だった。