独学~ラジオ講座で語学をまなぶ② 視覚情報も大事「テキストの効用」
私がテキストを買う理由は、番組の内容をよりよく理解するための他にもう一つあります。
それは、「文字から得られる視覚情報も、インプットに大きな役割がある」からです。
ボリューミーの罠
私は英語で日本の文化を紹介するサイトも運営しているのですが、あるとき食事についての記事を書きました。そのとき、たくさんの料理の品数とその量の多さを描写するのに、単純に「ボリューミー」という言葉が浮かんできました。
「ボリューミーって、volumeの最後を"y"に変えればいいんだっけ?」
ところが、いまだかつて「volumy」という単語を見た記憶がありません。おかしいなと思って調べてみたら、やはり和製英語でした…。メディアにうっかり影響されて普段の生活に溶け込んでしまっていたのでした。危険危険。
「そんな単語、見たことが無い」と思ったことから間違いを免れました。耳だけの音声情報で記憶している言葉より、目からの記憶も大事だなと思った出来事です。
ちなみにボリューミーにあたる英単語は「voluminous」です。
ハンサムなプレイボーイ
これまた自己紹介で書いたクレイジーケンバンドの曲ですが、冒頭「ピビッ、ピビッ、ピビッ、ピビッ」と歌う、ノリの良いリフから始まります。
最初に歌を聴いた時は、耳当たりの良い語呂の言葉を使っているのかなと思いましたが、歌詞を見ると「PB」です。「PLAY BOY」の頭文字だったんですね。
ラジオ講座の語学番組も、聞くだけよりは、テキストを見て文字も一緒に記憶する方が早く脳に定着するように感じます。また、理解度も増します。
たとえば先日の「遠山顕の英会話楽習」に、"run-of the-mill"という表現がありました。これ、読めば「粉挽きの動き=単調=ありきたりの・平凡な」だとわかります。が、耳で聞くだけだとなかなかイメージがわきにくい部分があります。
また、音声を聴くだけだと、日本人の(というか私の)苦手な"a"とか"the"なんかを聴き逃してしまう可能性があります。一応、細かいところまで確認したいと思うので、文字確認ができた方がベターです。
このように、耳で聞いただけではわかりにくい、視覚情報も得ることによって、耳と目の2種類で記憶することができる。それがテキストを使うメリットです。
紙の書籍か、電子書籍か?
この好き好きには、個人差があると思います。生活スタイルに合わせてお好みで活用されていいと思います。
まず、電子書籍の方が安い。そしてかさばりません。購入無限大。
私も半年ほど前までは、電子書籍を購入していました。しかし、イマイチ使いきれていませんでした。
理由は、ブラウザ/アプリを立ち上げる、本を選ぶ、目的のページを瞬時に出す、この一連の動作が紙の本を手に取るときよりもアクションが多いから。クリックやタップをしたり、スライドしたりと、余計な時間と工程が多いのです。また、思い通りに書き込みもできませんし、画面を凝視し続けると目が疲れる…等々。
そして、番組の進行によっては、その日の題材(会話文や文章)を読んだ後に細かい説明やトレーニングがあり、再度その題材に戻ります。このとき、数ページ進んでいたところを後ろに戻る必要が出てきます。その動きがまた一瞬でできない。
これが一番のストレスでした。
慣れなんだろうとは思いますが、「面倒くさい」と感じてしまうと、慣れようという気も薄くなります。そこで、テキストは買うばかりでだんだんと開かなくなってしまいました。買っただけで満足してしまう、一番ダメなパターンです。
アクションを起こすのに、「面倒くさい」というのが一番やらない理由になります。
そこで、これらの面倒くささを無くすために、定価が若干高くても、保管場所を取ろうと、紙の方が良いなと思って今はこちらを買って使っています。