【野草】野に咲く草花達〜スイカズラ(吸い葛)〜
野に咲く草花達。
そんな草花達をじっくり紹介したいと思います。
↓他にも色々な野草を紹介しています、是非遊びに来てください。
スイカズラ
基本情報
分類 スイカズラ科スイカズラ属
学名 Lonicera japonica
原産地 日本、東アジア
大きさ 長さ10mほどにもなる
分布 北海道の南部、本州、四国、九州 世界では朝鮮半島、中国など東アジア一帯
生息地 平地から山野の林縁や道ばた
別名 ニンドウ(忍冬)、キンギンカ(金銀花)、ハニーサックル
花言葉 「愛の絆」「献身的な愛」「友愛」
誕生花 6月3日、6月22日、6月30日
性質 つる性低木
似ている花 ハマニンドウ
名前の由来
「スイカズラ」は細長い花筒の奥に蜜があり、古くは子供が花を口にくわえて甘い蜜を吸っていたことから名付けられたそうです。
別名「ニンドウ(忍冬)」は冬場を耐え忍び、枯れずに残ることから名付けられたそうです。
別名「キンギンカ(金銀花)」は花色が白色から黄色に変化することから名付けられたそうです。
英名は「Japanese honey suckle(ジャパニーズ・ハニーサックル)」で、これは「花をちぎって蜜(honey)を吸う(suck)」ことから名付けられたそうです。
形態・生態
木 常緑または半常緑のつる性の低木。木性のつるで、茎は分岐しながら長く伸びて他の植物に絡みつき、穏やかに生い茂っていく。
葉 長さは3~7cmで葉は、時期によって形が変わる。春の若葉は縁が波打って羽状の切り込みがある。夏は卵形でギザギザしておらず先端が少し尖っている。冬は厚めの葉になり、裏面に少し巻いたような形になる。
花 5~7月に葉のつけ根から花が2個ずつ並んで咲く。つぼみは薄紅色で咲き始めは白色をしているが、受粉するなどして徐々に黄色くなる。そのため、一つの枝に白色の花と黄色の花が咲いていることがある。花びらが上下に大きく2つに分かれたような形をしていて、とても甘い香りがする。
実 果実は多肉質で汁気が多い。丸い実が2個ずつでき、先端は萼の残骸が残る。直径5~7mmで若い果実は緑色、熟すと黒色になる。
似ている
ハマニンドウに似ています。
ハマニンドウはスイカズラよりも細く、密集して花を咲かせる。
食
新芽や若葉は山菜としてお浸しや和え物、油炒めなどで食べられている。
花はそのまま酢の物として食べられている。
葉は3〜4日間日陰干しして乾煎りしてお茶代わりにして飲まれることもある。
※食べられる野草として紹介しましたが、体質に合わない事もあります。食べる方は自己責任でお願いします。食べてはみたいが心配という方は専門家に相談することをお薦めします。
活用
・薬草(漢方薬)として
棒状のつぼみは『金銀花(きんぎんか)』という生薬として、秋から冬の間の茎葉は『忍冬(にんどう)』、『忍冬藤(にんどうとう)』という生薬として用いられてきました。どちらも利尿作用、健胃や解熱作用、浄血作用があるとされ、忍冬には収歛作用(しゅうれんさよう)があるとされています。
・お酒として
葉や花を上白餅米とともに焼酎に漬け込んだ『忍冬酒』。浜松市の名産品としても有名です。
果実は草木染の染料となります
・清油として
ハンドクリーム、シャンプー、香水に使われています。
・その他
エネルギーの流れをスムーズにしてくれる。皮膚への浄化作用。フローラルの香りがする為、直感力を高めてくれる。心を穏やかにしてくれる。などの効果が期待されています。砂糖のない頃の日本では、砂糖の代わりとして用いられていたそうです。
その他
スイカズラは非常に繁殖力が強いため、アメリカやヨーロッパなどの一部の地域では有害植物になっています。
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